23日に発売されるPSP用ソフト「AKB1/48 アイドルと恋したら…」(バンダイナムコゲームス)の前評判がすごい。メンバー48人とデートを重ねて、47人を振って、最終的に1人を選ぶという内容もさることながら、生ボイスによる臨場感、1万枚以上の写真、いろいろなアイテムが付いた限定版(後述)の存在など、話題性たっぷり。発売を前に、バンダイナムコゲームスで実際にプレイする機会に恵まれたのでレポートしたいと思う。
ゲームに登場するのは、2010年8月末の時点でA、K、Bの各チームの正規メンバー16人ずつの計48人。なんとメンバー全員がプレイヤー(自分)のことを大好き!という夢のようなシチュエーションからスタートするという究極の恋愛シミュレーションゲームだという。
その臨場感に思わずハマリました……
説明はこれくらいにしてまずはプレイだ。PSPの電源を入れゲームを立ち上げると、メニュー画面が表示されるが、ここからメンバーからの着信履歴やアドレス帳を参照できる。ゲームは基本的に、着信履歴に表示されるメンバーと会っていくことで進む。着信履歴を見ると、早くもメンバーからの着信。さしこ(指原莉乃)、麻里子様(篠田麻里子)、あきちゃ(高城亜樹)、たかみな(高橋みなみ)……。
おいおい、誰に電話したらいいか迷うじゃないか!
1人目はとにかく大事だ(と思う)。よ~し、最初はあっちゃん(前田敦子)にしてみよう。
……トゥルルルル(コール音)。
「もしもし、敦子だよ。電話してくれて嬉しいな」
つながると、生ボイスでこんなセリフ。まるで彼氏に語りかけるかのような親密感があって、前田推しでない人でも喜んでしまいそうだ。そのまま画面は映画館に。つまり電話かけた時点で、映画館に一緒に行く約束をしたことになるということ。
「あ、この映画結構評判いいんだよね」
ずっとしゃべり続けるあっちゃん。うん、いいぞぉ~、いいぞぉ~。セリフは飛ばすこともできるが、飛ばさないでしっかり聞くべきだ。いいや、聞け!
また別のデートシーンでは、一緒にケーキを食べるというシチューション。あっちゃんの使ったフォークをそのまま自分が使うべきかどうか、ここで究極の3択を迫られる。
【自分のフォークでいたただきます。】
【カン違いされるとマズイから。】
【ではお言葉に甘えて。】
まあ、順当に考えたら一番下だろう。というかそれ以外にない……のだが、いきなりそれは早すぎかな。そこで真ん中の選択肢をチョイス。
「あっ、そうだよねー! ごめんごめん……! あはは……やだなぁ、もう。」
えっ、もしかして嫌われたー!?
好感度が上がったかどうかは選択肢を選んだあとに入る効果音でわかる。真ん中の選択肢を選んだ時の効果音は、万人が聞いても好感度ダウンだと思われるフィーリングのメロディだった。
ここで、画面はまた最初のメニューへ戻る。そして、メンバーの名前が記されたアドレス帳から前田敦子の名前にヒビが入り、パリンと割れて、消えてしまった……。選択肢の結果、アドレス帳から消えると、残念ながら二度と電話がかかってこない。
なるほど、47人を振るというのはこういうことかと改めて思った次第だ。最終的に1人が残るまでのゲームなのだ。
最初に電話をかけてからメニュー画面に戻るまで、ボイスを聞きながらでもだいたい2~3分。その間にこちらがやることは、3つの選択肢を選ぶだけ。何とも簡単なゲームシステムなのである。
ただ、メンバーは48人いるし、デートの回数も1人1回というわけではない。推しメン(推しているメンバー)を徹底的に攻めるもよし、浮気してほかの子と遊んじゃってもよし、とにかく自由度は高いと思う。
おや、何やらまた新しい着信……というか留守電。あっちゃんとのデートを楽しんでいる間に、どうやらコリス(大島優子)が電話をかけてきたようだ。よし、今コールしてやるぞ!
「優子だよ~。電話返してくれたってことは、私とデートする気になった?」
するする! デートするぞ! 今すぐするぞ! ハァハァ……。
いや、正直あまりハマる気はなかったのだが、コールがつながった時の生ボイスについ心を奪われてしまった次第。
推しメンでなくてもこの生ボイスを聞いたら相当にヤバイ。バンダイナムコゲームスが「推し変(推しメンを変えること)続出!」と言う意味がわかったような気がした。
こうして次々にデートをして、振って……。あるときメンバーから「明日、会えないかな?」と聞かれることがあり、それが告白のチャンス! これまでは静止画だったが、動画が出てきて告白されてしまうのだ。「AKB48は恋愛禁止じゃなかったっけ……?」とか、そんな余計なことは忘れてゲームに没頭しよう。YESとNO、どちらを選んでもエンディングを迎える。
(次ページへ続く)
