検索に要する時間はやや長い
数パターンのスキャン処理を試してみたが、ファイル数が多くなるとクラウドへのチェック処理が追加された分だけ、処理終了までに余計に時間がかかっている。また、CPUパワーを占有するほどではないものの、負荷は比較的高く、ディスクアクセスも激しい。
運用する際には、バックグラウンドでの処理実行や、スキャンのスケジュール予約を工夫して、パソコン操作への影響を抑えたほうがよいだろう。
特集テストマシンの主な仕様
CPU:Core i5-750(2.66GHz)|メモリー:DDR3-1333 4GB
GPU:Radeon HD 4770|HDD:1TB|OS:Windows 7 Ultimate 32bit
ただし、スキャン処理そのものは自動化されている。いったんバックグラウンド処理を指定すれば、CPUの空き状況にあわせてスキャンが進み、不正ファイルを発見しても警告ダイアログを表示するだけで(非表示も可能)、ファイルの状況に応じて「削除」や、あとで回復することのできる「隔離」といった処理が完全自動で実施される。
ネットワークを活用した自動アップデート
インターネットセキュリティ 2011でのクラウド対応には、もうひとつ「全自動バージョンアップ」というものがある。クライアント側でのチェックに用いられる定義ファイル(シグネチャ)の確認と最新版のダウンロード、および、処理エンジン(プログラム)などのアップデートを含んでいる。
インターネットセキュリティ 2011は以下の7種類の主要機能で構成されるソフトウェア群であり、多数のモジュールで構成されている。ユーザー側でいちいち個別のモジュールの更新管理などできるわけがないので、それらをネットワーク上に登録したアカウントにより、一元管理するわけだ。
マカフィー インターネットセキュリティ 2011の主要機能 | |
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オンラインバックアップ(容量1GB) | ペアレンタルコントロール |
パーソナルファイアウォール | クイッククリーンとシュレッダー |
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