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どれが安心? 違いがわかるセキュリティーソフト特集 2011年版 第3回

徹底した自動化で手間いらず マカフィー インターネットセキュリティ 2011

2010年11月03日 12時00分更新

文● 池田圭一

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検索に要する時間はやや長い

 数パターンのスキャン処理を試してみたが、ファイル数が多くなるとクラウドへのチェック処理が追加された分だけ、処理終了までに余計に時間がかかっている。また、CPUパワーを占有するほどではないものの、負荷は比較的高く、ディスクアクセスも激しい。

クイックスキャン開始直後

クイックスキャン開始直後。進捗は0%のままだが、CPU・メモリーの負荷が上昇。短時間だがネットワークアクセスも行なわれている

クイックスキャン進行中

クイックスキャン進行中。HDDアクセスが多くなると、CPU負荷もさらに上がる

 運用する際には、バックグラウンドでの処理実行や、スキャンのスケジュール予約を工夫して、パソコン操作への影響を抑えたほうがよいだろう。

バックグラウンドでスキャン

バックグラウンドでスキャンを行なうとCPU・メモリーへの負荷が一気に低下(Akabei Monitor Version1.04を使用)

週に1回のスキャンがスケジュール設定されている

あらかじめ週に1回のスキャンがスケジュール設定されている

特集テストマシンの主な仕様

CPU:Core i5-750(2.66GHz)|メモリー:DDR3-1333 4GB
GPU:Radeon HD 4770|HDD:1TB|OS:Windows 7 Ultimate 32bit

 ただし、スキャン処理そのものは自動化されている。いったんバックグラウンド処理を指定すれば、CPUの空き状況にあわせてスキャンが進み、不正ファイルを発見しても警告ダイアログを表示するだけで(非表示も可能)、ファイルの状況に応じて「削除」や、あとで回復することのできる「隔離」といった処理が完全自動で実施される。

ウイルス発見時の警告は目に留まってよいのだが……

ウイルス発見時の警告は目に留まってよいのだが、サイズが大きくかなり邪魔に感じた。なお非表示も可能

ネットワークを活用した自動アップデート

 インターネットセキュリティ 2011でのクラウド対応には、もうひとつ「全自動バージョンアップ」というものがある。クライアント側でのチェックに用いられる定義ファイル(シグネチャ)の確認と最新版のダウンロード、および、処理エンジン(プログラム)などのアップデートを含んでいる。

クライアント側のシグネチャやアップデートの確認は1日1回にセット

最新チェックはクラウド側への接続で実行される。クライアント側のシグネチャやアップデートの確認は1日1回にセットされている

 インターネットセキュリティ 2011は以下の7種類の主要機能で構成されるソフトウェア群であり、多数のモジュールで構成されている。ユーザー側でいちいち個別のモジュールの更新管理などできるわけがないので、それらをネットワーク上に登録したアカウントにより、一元管理するわけだ。

マカフィー インターネットセキュリティ 2011の主要機能
アンチスパム アンチウイルスとアンチスパイウェア
オンラインバックアップ(容量1GB) ペアレンタルコントロール
パーソナルファイアウォール クイッククリーンとシュレッダー
サイトアドバイザー

インストール時に「カスタム」を選択すると、導入する機能を選べる。しかし表記が統一されていないなど、ユーザーインターフェース面で不備も見られる

登録情報は同社サーバーに登録したアカウントにより管理される

登録情報は同社サーバーに登録したアカウントにより管理されるため、光学ドライブのないパソコンでもネットワークインストールが可能

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