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どれが安心? 違いがわかるセキュリティーソフト特集 2011年版 第3回

徹底した自動化で手間いらず マカフィー インターネットセキュリティ 2011

2010年11月03日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 以前はパソコンのことを揶揄して「ソフトなければただの箱」と称したことがあるが、現在は「ネットなければただの箱」である。OSやシステムのアップデートもネット経由で配布されるのがあたりまえだ。

 それならウイルスやマルウェアもネットワーク上で検出しよう! というのが「セキュリティーソフトにおけるクラウド」の考え方である。個々のパソコンにダウンロードされる前に遮断できれば、感染や蔓延を効果的に食い止められる。また、定義ファイルの更新だけでは追いつかないほど次々と発生する新種ウイルスに対しても、データベースをネット上に一元化して置くことですばやい対応が可能になる。


クラウド対応で最新状況をチェック
安心仕様の「マカフィー インターネットセキュリティ 2011」

マカフィー インターネットセキュリティ 2011 (amazonで購入

発売元:マカフィー
対応OS:Windows 7/Vista/XP SP1以降
価格:パッケージ版 オープンプライス
ダウンロード版15カ月版:5198円
同2年版:8840円
同3年版:1万1760円

いずれも1登録に付き3台まで導入可能

 特集3回目では、マカフィーの「マカフィー インターネットセキュリティ 2011」を取り上げる。同時リリースの「マカフィー 2011」シリーズには、ほかにも「アンチウイルスプラス 2011」「トータルプロテクション 2011」があり、迷惑メール対策や保護者機能、オンラインバックアップなどの機能に違いがある。

 今回紹介するインターネットセキュリティ 2011は、両者の間に位置する製品となり、同社では「ウェブ閲覧から電子メールまでインターネットを広く利用する方」に勧めている。

インターネットセキュリティ 2011のメイン画面

インターネットセキュリティ 2011のメイン画面。下部のサブメニューを開くと各機能の状態を確認できる。ウインドウサイズが大きいわりに情報量が少ないのは無駄に感じる

 比較的多くのメーカー製パソコンに試用版がインストールされていることもあって認知度が高く、世界中に多くのユーザーを抱えるのがマカフィー製品だ。インターネットセキュリティ 2011のウリは、ウイルス検出率の高さと、全自動バージョンアップ、加えてメーカーパソコンへの採用実績だという。

 2010年度版までは他社のセキュリティーソフトと同様に、スキャン速度やシステムに対する負荷の低さなどをアピールしていたが、2011年版からは新たに、マカフィー独自の「クラウド・セキュリティー」が取り入れられている。

 これは、ウイルスや不正プログラムに対する操作をリアルタイム監視する「アクティブプロテクション」により、通常の定義ファイル(シグネチャ)によるウイルスチェック以外に、各種マルウェア情報を収録したネットワーク上のデータベースに「0.1秒」でアクセスして、随時最新情報をチェックするというものだ。

 ウェブサイトにアクセスする際に接続先が危険かどうかを判定する「サイトアドバイザー」でも、クラウド側に蓄積された情報を参照しているほか、不正ファイルのダウンロード前に警告を発する「ウェブダウンロードプロテクション」でも、オンラインで判定を行なう。

 しかしクラウド対応といっても、本製品の仕組みは処理の低負荷化やスキャン時間の短縮を狙ったものではなく、最新状況への対応に主眼を置いたものと考えられる。

「リアルタイムスキャン」項目を選択した場合

スキャン実行にはいくつかの方法がある。これはメイン画面の「リアルタイムスキャン」項目を選択した場合

こちらは右上の「設定・機能等一覧」からパソコンのスキャンを選択した場合、クイック/フル/カスタムの3スキャンがある

メイン画面を開かなくても、タスクトレイアイコンの右クリックで、主な操作はできる

カスタムスキャン

カスタムスキャンは一般的なディレクトリツリー指定ではなく、ファイルの種別、対象の脅威内容などで指定する

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