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白組に聞く、ホンモノを生み出す制作環境

もやしもん支えた、デルのハードウェア

2010年11月17日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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質が上がってなんぼのIT投資

 検証・計画・調達・交換・修理……というライフサイクルによって計画的にシステムを導入していくという点では、アニメーション制作会社も一般的な企業も大きな差はないはずだ。しかし、クリエイティブな業種と言うこともあり最先端のスペックを積極的に導入し、よりよいモノづくりを目指すマインドは大きな違いだ。

 また、プロジェクト単位で取り扱うデータ量が大きく変わるなど、柔軟なシステム構築が求められる点なども特殊である。ここも、業務フローの中で必要なスペックがある程度固定化する企業向けシステムと大きく異なる部分だろう。

 鈴木さんは、制作した映像をプレゼンテーションで紹介しやすくするために、Slate PCやTablet PCの製品化を求めていきたいと話した。またメール環境などはGoogle Appsなどのクラウドサービスを積極的に導入し、ハードとソフトを切り分けたシンプルな環境を目指すという。

 「新しいことをやれば、業界全体が盛り上がってくる。新しい人材や企業が参入してくることも大切で、その中で業界は拡大していく。そのために最新のテクノロジーに挑戦していく」と鈴木さんは話す。自社のノウハウも積極的に提示していく意向だという。

 白組は単にVFXプロダクションとして映像制作を請け負うだけでなく、制作プロダクションとして作品に関われるという利点もある。作品の予算管理に関わることで、計画的な設備投資が可能になるからだ。「余剰予算でVFXを追加するというスタンスでは、もやしもんのクオリティは出せない」と田中プロデューサーも話す。

 ドラマ・もやしもんでは、アニメ用に制作した3Dモデルを一部活用し、効率化を図っているが、その上で20体のモデルを新たに起こし、より質の高い映像を追求した。

 優れた作品を作る上で技とセンスが必要であることは言うまでもないが、それを支える制作体制と制作環境もまた重要である。白組が、国内でも指折りの制作プロダクションとなりえる理由の一端を垣間見たセミナーであった。

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