あなたの知らないWindows 第37回
Internet Explorer 9β版レビュー Part3
GPUで変わるInternet Explorer 9のパフォーマンス
2010年10月14日 12時00分更新
IE9以外のウェブブラウザーでのGPUサポートはどうなる?
2009年に開かれたマイクロソフトの開発者向けコンファレンス「PDC09」でIE9のひな形がデモされて以降、競合ウェブブラウザーであるFirefoxやChromeなどでもGPUサポートが表明されている。
例えばFirefoxでは、次のメジャーアップグレードとなる「Firefox 4」で、IE9と同じDirectWriteやDirect2Dをサポートする予定という。また、NVIDIAのGPU演算技術「CUDA」を使って、JavaScriptのパフォーマンスを上げるというアイデアもあるようだ。
Google ChromeでもGPUサポートが表明されている。ただし、ChromeにおけるGPUフルサポートに関しては、かなり先の「Chrome 9」からになるようだ(Chrome 8では限定サポートになるもよう)。
ただし、FirefoxやChromeはWindows以外のプラットフォームもサポートしているため、IEのようにWindows OSと密接に関係しているDirectXだけを利用するわけにもいかない。LinuxやMac OS XなどでGPUがサポートされても、各OSで機能に差が出る可能性も高い。
Windowsプラットフォーム上では、DirectXを開発しているマイクロソフトが最も内部を知り、高いパフォーマンスを引き出す術も知っている。こうしたことからも、Windows OSにおけるウェブブラウザーのGPUサポートでは、しばらくはマイクロソフトに一日の長があるかもしれない。
この連載の記事
-
第50回
PC
次期IE「Internet Explorer 10」プレビュー版が公開 -
第49回
PC
RTM版も登場 Windows Home Server 2011の変更点とは -
第48回
PC
5秒で起動するSplashtop OSを自作パソコンで試す -
第47回
PC
ベンチで検証 Internet Explorer 9 RCの互換性と性能 -
第46回
PC
正式版の直前となるInternet Explorer 9 RC版が登場 -
第45回
PC
Silverlightをさらに進化させる「Silverlight 5」 -
第44回
PC
「Windows on ARM」が持つ意味と課題は何か? -
第43回
PC
GPUを利用できる仮想化ソフト XenClient 実践編 -
第42回
PC
複数のWindowsを使い分ける仮想化ソフト XenClient -
第41回
PC
3秒で起動しWindowsと共存するOS「Splashtop OS」 -
第40回
PC
最新版「PP7」に見るIE9の性能と互換性の高さ - この連載の一覧へ