まずはOSの初期設定
前回でサーバーの大まかなハードウェア構成は把握できた(関連記事)。ここからは、OSの初期設定を終えて、いよいよファイルサーバーの構築だ!
とにかくOSの初期設定を手早く済ませてしまおう。サーバーを起動してログインするたびに「初期構成タスク」という画面が表示されるのだが、この画面からOSの初期設定が行えるようだ。一見すると項目数が多いが、基本はデフォルト設定で大丈夫なので10分もかからず終わった。
なお、各設定項目の名前をクリックすると、設定画面に移動する仕組みになっている。ここでの設定はあとから変更することも可能だ。
画面は大きく以下の3ステップに分かれている
ステップ1:コンピューター情報の提供
- Windowsのライセンス認証
- インターネット、または電話でライセンス認証を行う画面が表示される。操作方法はVistaと同じで、「インターネット経由でライセンス認証を行う」にチェックを入れて、OKボタンを押せばよい。
- タイムゾーンの設定
- サーバーに表示される時計やログ作成の際、どの国や地域の時刻を基準にするか設定する。僕の会社は日本にあるので、当然ながら日本の時刻に設定しておいた。
- ネットワークの構成
- サーバーに搭載されているLAN端子などの有効/無効を切り替えたり、IPv4とIPv6の設定を行ったりする。通常はデフォルト設定のままで大丈夫だ。
- コンピューター名とドメインの入力
- ネットワーク上で表示されるサーバーの名前と、所属するワークグループを設定できる。コンピューター名は、わかりやすいように「DELLserver」にしておいた。
ステップ2:このサーバーを更新
- 自動更新とフィードバックを有効にする
- Windows 7やVistaのように、更新プログラムを自動適用して再起動するのか、ダウンロードするがインストールは手動で行うのかといった設定を行える。とりあえずセキュリティを重視して、自動更新をONにしておいた。
- 更新プログラムのダウンロードとインストール
- 更新プログラムの適用を行える。画面はWindows 7やVistaと同じで、「更新プログラムのインストール」ボタンをクリックすれば、ダウンロードとインストールが始まる。OSをインストールしたらセキュリティ上、最優先で行う必要があるので即座に適用した。
以上のステップ2までで、サーバーの基本設定は終了。ステップ3からは本格的な設定になってくるので、飛ばしてしまって大丈夫。なお、ステップ3の項目も後から変更できる。
ステップ3:このサーバーのカスタマイズ
- 役割の追加
- 「役割」はサーバーの使用用途に合わせて、「あなたはファイルサーバーですよ」、「Webサーバーですよ」と指示する項目になる。
- 機能の追加
- 高度なユーザー管理を行う機能などをインストールできる。
- リモートデスクトップを有効にする
- 各クライアントPCにインストールしているアプリケーション画面やデスクトップ画面を提供する機能を使うかどうかを指定できる。まだ使う予定はないので、「無効」のままにした。
- Windowsファイアウォールの構成
- Windowsファイアウォール機能を使うかどうかや、利用する場合にどのアクセスを禁止するのか設定できる。ここもデフォルト状態のままにしておいた。
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