他のユーザーを追加して完成か!?
さて、役割にファイルサービスを追加し終わったので、今度は僕と社長用のユーザーアカウントを作って、共有フォルダーにアクセスできるようにしなければ!
ユーザーの追加もサーバーマネージャーから行えるようだ。サーバーマネージャーの画面を開いたら「構成」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」と開いていくと、画面中央に登録してあるユーザーの一覧が表示される。
ここで空白の部分を右クリックして「新しいユーザー」を選択すると、ユーザーを追加できる。
「新しいユーザー」画面が開くので、ユーザー名とパスワードを入力して登録は完了した。
“ログオン”パスワード変更の落とし穴
ユーザー登録が完了したら、2ページ目と同じ手順でフォルダーを作成し、共有するユーザーの追加画面を開く。画面上部のプルダウンメニューには登録したユーザー名が表示されるので、フォルダーを共有したいユーザーを選択し、「追加」ボタンをクリックする。
最後に、共有フォルダーへのアクセス権限を「読み取り」のみ許可するのか「書き込み」も許可するのかを選択して、「共有」ボタンを押したら設定が完了した。
おおお、なんだかシステム管理者っぽくなってきたぞ! それでは、接続テストをしてみよう! 登録したIDとパスワードを入力して、次にパスワードを変更すればアクセスできるはずだ……が、できない。あれ、なんでっ!?
登録したユーザーは、共有フォルダーの対象ユーザーとして指定しているうえ、ファイルの読み書きも許可してあるのにアクセスできない。最初に登録したパスワードが間違っていたのだろうかと思い、再設定をしてもエラーがでる。ところが、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」のチェックを外してみるとアクセスできる。
そこで、サーバー本体に接続してあるキーボードを使って、共有フォルダーではなく、サーバー本体に登録したユーザーでログオンしてみたところ、パスワードの変更を促すメッセージが現れた!
パスワード変更のメッセージ画面が表示されたら、「OK」をクリックして新しいパスワードを入力すると変更が完了。登録したアカウントを使って社内のPCから共有フォルダーにアクセスできるようになった。
いろいろと調べた結果、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」という設定は、ユーザーがサーバーに直接“ログオン”する際に、システム管理者が設定したパスワード以外に変更するよう、社員に求めるための仕組みだという。つまり、共有フォルダーに“アクセス”する時に各社員が変更するためのものじゃないようだ。
次回は、もっと細かいアクセス制限と共有フォルダー設定に挑戦!
ユーザーの登録と、共有フォルダーの使用権限を与えることには成功した。ただ困ったことに、ユーザーに与えるアクセス権限が「読み取り許可」だけではファイルのアップロードができない。かといって「書き込み許可」にしてしまうと、他人が保存したファイルも削除できてしまうので、これはなんとかしたい。
そのほかにも、社長は「動画は仕事と関係ないし、実行ファイルも実はウィルスでしたとか怖いからさ、なんかこう、サーバーに保存できるファイルのフィルタリングとかしておいて」とのこと。
アクセス制限と共有フォルダーの詳細設定は奥が深いようだ。次回はもっと細かく設定を行ってみようと決意。
訂正とお詫び:掲載時、画像とその説明の対応関係に誤りがあったため修正しました。(9月29日)
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