USB接続時はプレゼンや資料チェックに最適!
USB接続時はただ充電やファイル共有をしているだけでなく、デジタル文房具としてちゃんと機能する。
少し異なる点は、ペンモードでメモを開始した場合、デスクトップ上にクローンが表示されるところ。
リアルタイムに記録されていく様がわかるというものだが、逆手に取ればプレゼンに利用できてしまう。
文字や図版など、ほぼ書いていくスピードで認識していってくれるため、画面を見ながらのタブレット的な扱い方も可能だ。
地味に便利なフォトスケッチ
付属アプリにはフォトスケッチというドローイングソフトが用意されている。MVPen EN201のペンモード(もしくはマウスモード)を利用して、任意の画像に手書き文字やイラストを書き込めるというもの。
ペンタブレットで落書きする感覚に近く、このときは本体ユニットが専用ペンを認識していればよく、紙はなくてもいいのだが、ペン軸が刺さっていないと機能しないため、何かしらの汚れもいい紙が必要だ。この部分、わざわざ紙を用意せねばならず不便に感じた。
これも写真を見てもらったほうが早いだろう。
ポイントは手ぶれ補正を有しているところで、細かい設定はできないが直線や文字を書き込むときに、その恩恵がよくわかる。
ツールとしては写真にメモを書いたり、イラストを描いたりといった用途を主としているが、ペンの色と太さが変更なので、文字列だけでは伝えにくい部分を、写真の上から書き込んでもいける。
意外といわゆる赤入れ、校正ツールとしても便利なのだ。文字中心の紙面の場合はPDFの校正ツールだけでいいが、写真が多い場合やパッケージ、立体物などに対する場合はとくに効果的だろう。
モバイルメモツールとしても簡易タブレットとしても◎
以上見てきたように、この製品は、出先でのメモの際、クリップとして利用しつつ、デジタルメモを取っていくという使い方から、PCと接続して簡易タブレット的な使い方にまで応える便利なデジタル文具といえる。
メモに関しては思いっきり信用していい精度なので、なんだかんだで紙のメモが多いという人には強くオススメしたい。
またタブレットはイラストレーションやフォトレタッチを専門とするならば、常時あっても邪魔ではないが、たまにペン入力デバイスが必要なくらいなら、MVPen EN201でも十分。PC上での利用はメインとされていないからか、フォトスケッチのようなソフトしかないが、それでも十分に使えてしまっている。
メーカーのMVPenテクノロジーズには、簡易タブレットとして常時扱えるレイヤー的アプリを期待したいところだ。
またSDKも公開されているため、感銘を受けたユーザーがユニークなアプリケーションを作成してくれることも十分に期待できる。MVPenで書いたメモをPCに接続すると自動的にEvernoteに……というようなツールの登場を期待したい。