このページの本文へ

OCRとフォトスケッチ機能も精度高し

書いたメモがすぐデジタルに! 電子ペン「MVPen EN201」

2010年09月24日 12時00分更新

文● 林 佑樹 撮影●篠原孝志(パシャ)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

素で驚いた。なにコレ、スゴい。

 まずテキトーに文字を書いてみた。日本語や英語、メモにありがちな個人によって独自進化を遂げた崩し文字、図表を書いていく。このとき、PCに未接続の場合、MVPen EN201がどのようにキャプチャーしているか確認できないので、メモツールとして機能しているのか、いまいち信用が置けなかった。

 しかし、以下の写真を見てほしい。

MVPen EN201で書いたメモを付属ソフトのNote Takerで表示させ、さらに元のメモ紙を並べてみたもの

 なにコレ、スゴい。センサー位置のズレで多少おかしいところはあるが、パーフェクトといっていいレベルだ。筆圧機能はなく、解像度もメーカー曰く100dpiと決して高くないが、崩した文字や図表をちゃんと拾ってくれているのであれば、デジタル文房具として優秀といえる。

ペン先をちょっと押し込まないとうまく認識してくれないので、写真の場合だと「ア」だけ認識しないことがある

クリップでしっかりと固定できるところが理想。設置場所から見てメモをデジタル化していくからだ

 さらに便利なのがOCR機能だ。付属ソフトのNote Takerで開いたメモから手書き文字を認識して、テキストファイルやリッチテキスト、ワード形式、一太郎形式などに変換できる。またOCRだけでなく、図表は画像として変換するといった精度の高さも魅力的だ。

 OCRの精度は標準状態でもかなり高く、しっかり書いていなくても意外と文字を認識してくれた。

 また付属のMyScript Notesにはトレーニングがあり、トレーニングサンプルテキストをを書き写していくことで、ユーザーのクセを記憶し、OCR精度を高めることも可能だ。ワードや一太郎形式にメモを送り込みたいという場合は、少し面倒だが、最初にトレーニングを済ませておくと直しが少なくてよくなる。

Note TakerでメモをPCと共有したところ。サムネイルが表示されるため、検索性が高い

メモを開いて、OCRをしてみたところ。ある程度、しっかり書いた文字は問題なく認識していることがよくわかるだろう。また意外と図形の認識精度も優秀である

OCR後は文字列の修正が可能なので、間違って認識した部分の修正も可能だ

OCRのトレーニングサンプルテキスト。かなり長い

OCR済みデータをMyScript Notesからエクスポートしてみた。写真はワードの場合で、フォントサイズの調整だけでしておけばメモとしては十分になるだろう。また図形も自動的に貼り込んでくれる

 なおユニットは、Windows Vistaや7の場合、紙の中央上部に取り付ける必要がある。逆にXPの場合は場所問わずとなっている。いずれの場合も、32bit/64bitで動作するため、あまりOSのことは気にしなくてもいい。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン