手書きメモはいつになっても健在で、打ち合わせや商談の手書きメモをオフィスに戻ってから、スキャンしたりデジカメで撮影したり、人によってはテキストに起こす……ということも多いだろう。このステップは整理している間に再確認できたり、新しい発見があったりというメリットがあるのだが、忙しいときやちょっとしたメモ程度だと逆に煩わしい。
例えば、ペンとセットになって書いた文字がそのままデジタルデータに変換されるものなど、あると便利だなと思ったことはないだろうか。今回は、その便利が形になった「MVPen」をチェックというか、オススメしまくりたい。
本体×ペン=「MVPen EN201」
MVPen EN201は、77mm×27mm×9mm(幅×奥行き×厚み)の小型本体ユニットと、MVPen EN201専用ペンの2つで構成されている。
重量は本体が約25.1g、専用ペンが約20g。電源は本体が内蔵リチウムイオンバッテリーで、最大15時間駆動。専用ペンはボタン電池SR41を2つ使用し、最大80時間駆動となっている。
詳細なチェックは後述するが、まず、MVPen EN201とはなんぞかということを確認しよう。同製品はユニット側から専用ペンの動きを赤外線と超音波でトレースすることで、手書きしたものがデジタルデータとしてそのまま保存されていくという仕組み。
保存されたデータは専用アプリケーションをインストールしたPCで確認できる。接続形式はminiUSB。
本体ユニットサイズは少し大きい消しゴムくらいなので、ペン入れにMVPen EN201を入れておけるメリットは想像しやすい。ペンケースだけでなく、ポケットにもしまっておける携行性の高さは、プレゼンや打ち合わせといった室内ミッションだけでなく、営業で外周りしているときにも活躍してくれるレベルだ。
また操作ボタンはひとつで、メモを作成する前の余分な動作はほぼ皆無だ。クリップもあるため、紙とボードを挟む、本来のクリップとしての役目も果たしてくれる。
専用ペンにはペン軸が付属しており、これをセットして活用するのが基本スタイルとなる。ボールペンとしての性能は極めて普通。またPC接続時にはマウスモードにもなり、このときはペン軸がなくても使用可能だ。ペン軸の取り外しは、キャップにペン軸取り外し用の穴があり、そこに先端を押し込んでペン軸を引っこ抜くというやり方となる。