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仮想化環境のミドルウェア配置にアプライアンスを利用

IBM、WebSphere CloudBurst Applianceの役割を語る

2010年07月07日 08時00分更新

文● 渡邉利和

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7月6日、日本アイ・ビー・エムはアプリケーションやミドルウェアの配布専用アプライアンスの新バージョンとなる「IBM WebSphere CloudBurst Appliance V2.0」を発表、7月23日より提供開始する。同時に、すでに発表済みの「WebSphere DataPower XC10」「WebSphere DataPower Integration Blade XI50B」と、今年第3四半期に出荷予定となる「Cast Iron OMNICONNECT」の4製品からなるWebSphereのアプライアンス製品全般の説明を行なった。

仮想環境向けのデプロイメント・アプライアンス

 「IBM WebSphere CloudBurst Appliance V2.0」は、ミドルウェアの構成やアプリケーションの配布などを管理するアプライアンス製品。ミドルウェア環境のクラウドへの配置に使われることが想定されるアプライアンスとなる。旧バージョンから追加された新機能として、「配布対象ミドルウェアとして、IBM WebSphere Application Serverに加えてIBM WebSphere Process Server Hypervisor Edition、IBM WebSphere Application Server Hypervisor Edition Intelligent Management Pack、DB2 Enterprise Server Editionの3製品を追加」「配布対象となる仮想化ソフトウェアとして、VMware ESXに加えてIBM PowerVM、IBM z/VMハイパーバイザーの2製品を追加」「配布対象OSとして、Novell SUSE Linux Enterprise Serverに加えてRed Hat Enterprise Linux Serverを追加」などがある。価格は643万5000円。

日本アイ・ビー・エム 理事 WebSphere事業部長 熊本 義信氏

 まず登壇した日本アイ・ビー・エムの理事 WebSphere事業部長の熊本 義信氏は、WebSphereの進化の過程を振り返って、「トランザクション管理からSOA基盤に、さらにSOA基盤からビジネスの俊敏性へ」と変化してきたことを紹介し、この変化が「ESB(Enterprise Service Bus)やSOAといったテクノロジーからビジネスプロセスを対象にするように」という変化であることも明らかにした。その上で積極的な買収戦略の背景として「ピュアなITベンダーがこれまで手がけてこなかった“ビジネス寄りの領域”をカバーする企業を買収している」とした。

クラウド時代に向けたWebSphereのアプライアンス

 WebSphereのアプライアンス製品も、2004年に行なわれたデータパワー(DataPower)の買収から始まっているが、同社が「SOA/Webサービス時代のアプライアンス」と位置づけられるのに対し、CloudBurst Applianceは「クラウド時代のアプライアンス」と位置づけられている。なお、クラウド・インテグレーションのためのアプライアンスである「Cast Iron OMNICONNECT」は、今年5月に買収したキャストアイアンシステムズ(Cast Iron Systems)の製品となる。他のアプライアンス製品と同様にWebSphereブランドを明示した製品名が与えられる予定だが、買収完了からまだ日が浅いこともあって、正式な製品名や提供価格はまだ未定となっている。

日本アイ・ビー・エム WebSphere事業 クライアント・テクニカル・プロフェッショナルズ 小島 賢二氏

 続いて詳細な機能説明を行なった同社のWebSphere事業 クライアント・テクニカル・プロフェッショナルズの小島 賢二氏は「クラウド時代におけるIT基盤」として社内システムと外部のSaaS/PaaS環境とが連携する環境を構築し、この環境で想定される課題として「社内の開発環境を効果的に運用できないか」「大量トランザクションをどう処理するか」「システム間連携をどうやって迅速に開発し、セキュアにするか」「SaaSアプリケーションと社内システムをどう連携するか」の4つを挙げ、それぞれに対応するアプライアンスとしてCloudBurst Appliance V2.0(WebSphereアプリケーション・サーバ環境のデプロイ)、DataPower XC10 Appliance(Webキャッシュ)、DataPower Integration Blade XI50B(高速データ変換)、Cast Iron OMMNICONNECT(クラウド・インテグレーション)がそれぞれ対応するとした。

クラウドにおいて目的にあわせたアプライアンスを配置する

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