5月18日、日本IBMはWebアプリケーションサーバーの最新版「IBM WebSphere Application Server(WAS)V8.0」を発表した。出荷開始は6月18日となる。
WebSphere Application Serverは、同社が1998年に市場投入した歴史のあるアプリケーションサーバー。新バージョンでは、「Java EE 6」やJavaモジュール化を実現する「OSGiアプリケーション」、「Javaバッチプログラミングモデル」に対応。また、新規サーバー構成時に便利なテンプレート機能を追加し、サーバーの環境構築を迅速化。さらに、サーバー構成を複製する機能の追加により、障害発生時にはサーバー環境を別サーバーに素早く復元することが可能になった。
ほかに、Java実行環境と製品コードのチューニングを行なっており、アプリケーションの実行時パフォーマンスがV7.0と比較して2割向上し、システム開発業務や保守業務で使用する機能のパフォーマンスも向上している。また、ステムのログとトレースを取得する機能が改善されており、V7.0と比較して、ログは6倍、トレースは4倍、記録速度が向上する。これにより、稼働中のシステムへの負荷を大幅に削減できるという。
価格は、70万4300円(税別、100 PVU単位の場合)から。販売は、日本IBMおよび同社ビジネスパートナーが行なう。