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痛車でラリー! メロンブックスインテ奮闘記 第6回

メロン号、四国で今期2回目の優勝!

2010年06月25日 20時00分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、中村信博

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悪天候となったデイ2

 13日(日)、デイ2。美川スキー場サービスパークは、朝から横なぐりの暴風雨。麓からわき上がってくる雲が、ものすごいスピードで上空を流れていく。有志のウェザークルーの情報では、麓に下りきった国道ではドライ路面だが、標高が上がるごとに路面が濡れはじめ、指定したステージ出口のあたりではヘビーウェットな状況とのことだった。

朝、美川サービスパークは猛烈な風と雨で、池に浮かんでいるような状況に! その後いきなりの突風で、チームテントがボロボロに壊れてしまった……まだ残り3戦もあるのに……!

今回のイベントでは、宮崎口蹄疫の影響で観戦場所が制限されていたにもかかわらず、朝早くから多くの観客がギャラリーステージにつめかけていた。これは朝8時の状況で、このあと時間が経過するごとにものすごい数の人手が!

麓からぐんぐんと湧き上がってくる雲。きっとステージの中は霧でひどいことになっているに違いない

 しばらく悩んだが、ここは安全策をとってウェットタイヤの投入を決定する。昨日の順位から走行順の入れ替えが行われて、JN-3クラスのトップスタートとなったメロン号。パルクフェルメ明けのサービスB(20分)を滞りなく終え、午前7時40分、本日最初のステージ「大谷リバースⅠ」に向けてサービスパークを発っていった。

SS7 走行動画

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS5/大谷リバースⅠ(4.98km)4:49.6(+1.6)20:50.5(TOP)
SS6/美川リバースⅠ(24.38km)20:33.7(TOP)41:24.2(TOP)
SS7/大川嶺Ⅰ(14.16km)12:43.9(+1.6)54:08.1(TOP)

 よし、勝負所の「美川リバース」でベストタイムが獲れた! ここは24.38kmという、国内のターマックイベントでも最長となる超ロングステージ。1kmあたり0.5秒程度の差でも、全体を通せば12秒以上ものタイム差がついてしまうため、ここを制することで展開を一気に有利に進めることができるのだ。しかも残る2本のステージでも、それぞれ1.6秒差の2番手につけていて、後続の反撃を一切許してはいない。他のマシンは全体的にステージ毎のタイムがバラついていて、コンスタントにタイムを稼ぐメロン号にまったく追いつけない状況だ。

 メロン号、サービスC(45分)に帰還。泥だらけだが、マシンにまったく損傷なし。でもドライバー眞貝選手によると「路面がひどくて『あっ、これはヤバイ!』という場面がたくさんあったけど、なんとか道の上に残れた」という。どうやら、ステージは山肌から流れ出した泥や視界をおおう霧で相当な荒れ模様のようだ。デイ2の前半セクションだけで実に7台ものリタイヤが出ていて、いかにステージが厳しい状況だったかがわかる。

最後の大勝負を前に、眞貝選手と金子社長が相談中。大荒れとなった状況の中、トップ死守のためにどんな走りを見せればいいか。後続とどれほど差をつけていても、一切油断することはない

それまで2本積みだったスペアタイヤを、軽量化のため1本に。さらに、重量バランスを最適化するためフロアの中心に据えつけた。2勝目がかかったこの後半ステージ、絶対に落とすわけにはいかない!!

(次ページへ続く)

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