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ネットギアからこのほど発売される「GSM7228PS」「GSM7252PS」は、高い拡張性を備えたボックス型のPoEスイッチだ。ギガビットはもちろん10ギガビットEthernet(10GbE)にも対応し、30W供給可能なPoE+が使える唯一無比なスペックを持つ先進的なスイッチといえる。さっそく同社に伺って、製品を見てきた。
10GbEの導入に最適なスイッチ
企業ネットワークを支えるスイッチの選択において、いまやギガビット対応が必須であることは疑いないだろう。そして、新しい常識として、あえて10GbE対応も必須と付け加えたい。クライアントPCが1Gbpsになれば、アップリンクが10GbEになるのは至極当然なことだ。10GbEインターフェイスも安価になり、SFP+の登場で手軽に扱えるようになってきたので、導入をためらう理由は存在しない。すでに多くのPCがギガビットに標準対応している現状で、サーバーやインターネットへの接続は速ければ速いほどよいわけだ。こうしたなか、今回紹介するネットギアの「GSM7228PS」「GSM7252PS」は、10GbE導入に最適な一品といえる。
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24ポートのギガビットポートを持つ「GSM7228PS」 | 48ポートのギガビットポートを持つ「GMM7252PS」 |
GSM7228PSは1Gbpsポートを24個、GSM7252PSは1Gbpsポートを48個搭載している。このほか光ファイバ用のSFPインターフェイスを4個、10GbE用のSFP+インターフェイスを2個、さらに拡張モジュールの追加により、10GbEインターフェイスをさらに2個増設できる。10GbEはサーバーとのビッグパイプとして用いてもよし、上流へのアップリンクに用いてもよし。とにかくギガビットの10倍という大容量の伝送が可能になる。
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全ポートがPoE対応で、最初の8ポートが30W給電可能なPoE+になる。右端には10GbEのSFP+ポートを搭載する |
また、背面の拡張ベイにスタックモジュールを追加することで、最大8台までのスタックが可能だ。24Gbpsの広帯域での伝送を行なうスタックケーブルを数珠つなぎに接続することで、起動後は自動的に1台のスイッチとして認識される。型番の末尾にSが付くスタック可能なスイッチであれば、モデルが異なってもスタックできる。
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背面の拡張モジュール同士をスタックケーブルでつなぐ。スタックケーブルは24Gbpsの広帯域を実現する | GSM7228PSと10GbE対応の「GSM7328Sv2」をスタックしたところ前面のLEDパネルで自動的にスタック番号が表示された |
さらに全ポートPoE(Power over Ethernet)に対応し、このうち8ポートは最新のIEEE802.3atに対応したPoE+のポートだ。IEEE802.3atは既存のPoEに比べて倍近くの30Wでの給電が可能な規格。IEEE802.3atのポート経由で、比較的消費電力の大きなIEEE802.11n対応の無線LANアクセスポイントやWebカメラに給電を行なえる。
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低消費電力のスイッチであれば、PoEからの給電も可能 |
10GbE、スタック、PoE+対応など尖った機能を持ちながら、GSM7228PSが54万8000円、GSM7252PSが89万8000円と価格が低廉なのは特筆すべき点だ。
(次ページ、共通のGUIで設定もわかりやすい!)

