アビーは、品質へのこだわりが特に強いメーカーであり、コストの安い海外生産ではなく、品質の高い”国内生産”をウリとしている。また、アルミ素材へのこだわりもアビー製ケースの特徴だ。ハイエンド製品では大型インシュレーターを採用するなど、高級オーディオ機器にも通じるこだわりが、アビー製PCケースの魅力となっている。アルミを採用せず、スチールのみを採用した低価格製品も投入しているが、やはり高級ケースが主力のメーカーであり、長く使える高品質なケースが欲しいという人にオススメだ。
AS Enclosure 1000
●URL:http://www.abee.co.jp/Product/CASE/AS_Enclosure/1000/index.html
●実売価格:5万5000円前後
限定100台生産の
最高峰フルタワーアルミケース
AS Enclosure 1000は、高級ケースで知られるアビーの製品の中でも、フラッグシップとなる製品で、限定100台のみが生産される特別仕様モデルである。同社は本製品を「最高峰プロシューマタワー」として位置づけているが、8基のファンを標準搭載し、システムHDDのためだけのシステムHDホルダーを備えるなど、最高峰の名に恥じない製品だ。価格は高いが、その価格に見合う価値は十分にあるといえるだろう。なお、AS Enclosure 1000のボディカラーはシルバーとブラックの2色が用意されているが、ここでは、シルバーモデルを紹介する。
フロントパネルやサイドパネル、トップパネルなどは、すべてアルミニウム素材を採用しているが、その質感にもこだわっており、フロントパネルはヘアライン処理されたパーツとショットブラスト処理されたパーツを組み合わせた二重構造を採用し、高級オーディオ機器のような質感を実現している。フロントパネルは、プラロックで固定されており、ドライバーなどの工具を使わずに取り外せる。サイドパネルは、外側がアルミパネル、内側がスチールパネルの二重構造になっており、質感と剛性を両立させている。2枚のパネルの間には制振シートが挟み込まれており、ノイズを抑制。さらに、アルミインゴットから削り出された、大型のアルミインシュレーターが付属している。
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