最近のビデオカードはどんどん巨大化しており、「最新のビデオカードを買ったけど、持っているPCのケースに収まらない」という事態が発生しつつある。さらに、SSDを導入したのはいいけど、「2.5インチのドライブベイがPCのケースになく、3.5インチベイにとりあえず置いている」という話も耳にする。近年のそういったパーツ事情から、そろそろPCケースを買い替えようと考えている人も多いのではないだろうか。
PCのケースを買いにショップに行くと、ついつい見た目で選んでしまいがちだ。しかもパーツの取り付け易さや、使い勝手の良さは、実際に使用してみないとわからないことが多い。そこで、ここ1年以内に発売されたPCケースで、編集部がオススメできる製品を全5回にわたって紹介していこう。
誰にでもオススメできるアンテック製PCケース
アンテックは、低価格なエントリーモデルからハイエンドモデル、小型PC用Mini-ITXケースまで、充実したラインナップを誇る。一部のゲーミングPC向けケースを除いて、奇をてらわずシンプルなデザインの製品が多いので、万人向きといえる。外観はシンプルでも、重量のある電源ユニットを下部に配置することで安定性を高めたり、回転数を変更できるファンを標準で搭載するなど、使い勝手にこだわっていることが魅力だ。アンテックのケースは、コストパフォーマンスも高く、幅広い層にオススメできる。ここでは、そんなアンテックのケースの中から、長く使えるオススメ製品を紹介しよう。
THREE HUNDRED AB
●URL:http://www.links.co.jp/items/antec-case/three-hundred-ab.html
●実売価格:9500円前後
ユーザーの意見を取り入れて開発された
日本限定のアブソリュートブラックモデル
THREE HUNDRED ABは、冷却性能に優れたエントリー向けのゲーミングPC向けケースだ。2008年3月に発売された人気ケース「THREE HUNDRED」をベースに、ユーザーの意見を取り入れて開発された、日本限定のアブソリュートブラックモデルである。THREE HUNDRED ABのABは、アブソリュートブラック(絶対的な黒)を意味し、その名の通り、ケースの外観だけでなく、内部のシャーシもオールブラック塗装になっていることが特徴だ。シャーシがブラックになっただけでなく、SSDを搭載可能な2.5インチベイを新たに備えるなど、機能的にも強化されている。
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