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長~く使える極上のPCケース2010 第3回

長~く使える極上のPCケース2010【アビー編】

2010年05月28日 20時00分更新

文● 石井 英男

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 アビーは、品質へのこだわりが特に強いメーカーであり、コストの安い海外生産ではなく、品質の高い”国内生産”をウリとしている。また、アルミ素材へのこだわりもアビー製ケースの特徴だ。ハイエンド製品では大型インシュレーターを採用するなど、高級オーディオ機器にも通じるこだわりが、アビー製PCケースの魅力となっている。アルミを採用せず、スチールのみを採用した低価格製品も投入しているが、やはり高級ケースが主力のメーカーであり、長く使える高品質なケースが欲しいという人にオススメだ。

アルミと国内生産へのこだわりが魅力のアビー製PCケース

AS Enclosure 1000

●URL:http://www.abee.co.jp/Product/CASE/AS_Enclosure/1000/index.html
●実売価格:5万5000円前後

限定100台生産の
最高峰フルタワーアルミケース

 AS Enclosure 1000は、高級ケースで知られるアビーの製品の中でも、フラッグシップとなる製品で、限定100台のみが生産される特別仕様モデルである。同社は本製品を「最高峰プロシューマタワー」として位置づけているが、8基のファンを標準搭載し、システムHDDのためだけのシステムHDホルダーを備えるなど、最高峰の名に恥じない製品だ。価格は高いが、その価格に見合う価値は十分にあるといえるだろう。なお、AS Enclosure 1000のボディカラーはシルバーとブラックの2色が用意されているが、ここでは、シルバーモデルを紹介する。
 フロントパネルやサイドパネル、トップパネルなどは、すべてアルミニウム素材を採用しているが、その質感にもこだわっており、フロントパネルはヘアライン処理されたパーツとショットブラスト処理されたパーツを組み合わせた二重構造を採用し、高級オーディオ機器のような質感を実現している。フロントパネルは、プラロックで固定されており、ドライバーなどの工具を使わずに取り外せる。サイドパネルは、外側がアルミパネル、内側がスチールパネルの二重構造になっており、質感と剛性を両立させている。2枚のパネルの間には制振シートが挟み込まれており、ノイズを抑制。さらに、アルミインゴットから削り出された、大型のアルミインシュレーターが付属している。

フロントパネルは、ヘアライン処理が施された厚さ2mmのメインパネル(左右の枠部分)とショットブラスト処理が施された厚さ3mmのセンターパネルを組み合わせた二重構造を採用。絶妙なコントラストによる高い質感を実現

フロントI/Oポートとしては、USB 2.0×2とeSATA×1、マイク入力、ヘッドホン出力を備えている

フロントパネルを外したところ。フロントパネルはプラロックで固定されており、ドライバーなどの工具を使わずに外せる

サイドパネルは、アルマイト加工した後、ヘアライン処理が施されており、こちらの質感も高い

サイドパネルは、外側がアルミ、内側がスチールの二重構造になっており、剛性アップに貢献している

さらにサイドパネルの2枚のパネルの間には制振シートが挟み込まれており、びびり音やパーツから発生するノイズを抑制する

厚さ1.5cm、直径4.8cmのアルミインゴットを削りだして作った、アルミインシュレーターを標準装備。特殊スポンジラバー採用により、優れた制振性能を発揮

アルミインシュレーターを底面に装着したところ。インシュレーターには厚みがあり、ケース底面のエアフローもバッチリ。電源への吸気を妨げない

(次ページへ続く)

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