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クラウド時代のミッションクリティカルサーバーのあり方とは?

Itaniumの守護神ここにあり!HP Superdome 2降臨

2010年04月28日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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HP Superdome 2の5つの特徴

 山中氏は続けてSuperdome 2の特徴として、高信頼性、迅速な立ち上げ用途変更、省電力・省スペース、次世代仮想化、ビジネスの変化に合わせた購入形態という5つを挙げた。

Superdome 2の5つの特徴

高信頼性

 ミッションクリティカル領域で重要な信頼性に関しては、さまざまな拡張が行なわれた。まずCPUの障害対策としては、エラーカウントがしきい値を超えると自動的に該当コアを切り離すDPR(Dynamic Processor Resilience)のほか、2次キャッシュ上のECCでリカバリできないエラーを、エラーが発生したキャッシュライン上のみ無効にする機能が搭載。また、メモリに関しては、DDDC(Double Device Data Correction)により、2チップの故障でもシステムに影響を及ぼさない。DPRと2チップの故障対応はItaniumとHP-UXのみで実現できる信頼性の機能だという。

エラーの頻発するCPUを自動的に切り離すDPR

2チップ故障でもシステムに影響を与えないメモリ保護機能

 さらにHP Superdome 2ではモジュラー構造を採用したおかげで、共有部分に回路を持たず、バックプレーンもコネクタと配線のみのため、故障発生が起こりにくい。HP Superdome 2のエンクロージャーでは、給電すらケーブルではなく給電用の「板」経由で行なう。もちろんクロスバーチップをはじめ、すべてのコンポーネント、経路が二重化しているため、筐体単位での全面停止は事実上あり得ない構造になっている。また、2007年度から4000台のテスト機で数々の品質テストも行なわれているという。

省電力・省スペース

 冷却や電源などの設計をHP ProLiantなどと共通化した。たとえば、1分間に最大2万回転することで、1台のファンで4台の1Uサーバーを冷却できるという強力な冷却ファンは、HP BladeSystem C-Classと同じものを採用する。また、92パーセントの変換効率を実現した電源モジュールも用意した。CPUの省電力性能のみではなく、こうした独自開発のファンや電源により、同コアに比べて20%の消費電力の削減が実現する。設置スペースも1/3に削減され、仮想化を進めることで電力・スペースの節減効果が得られる。

既存Superdomeからの乗り換えでは設置スペースは1/3へ、消費電力は20%削減可能

次世代仮想化

 クロスバーファブリックの採用により、物理サーバーの壁をまたいだ柔軟な仮想化が実現。I/OもCPUと独立して拡張できる。また、同一筐体内で電気的に仮想化領域を分離することも可能になっており、あらゆるサーバーをHP Superdome 2上に集約することができる。

クロスバーファブリックによる仮想化の壁の除去

 さらに管理や設定を行なう「Superdome Onboard Administrator」というモジュールが用意された。わかりやすいGUIで仮想領域を作成したり、状態を把握するといった作業が行なえる。

ビジネスの変化に合わせた購入形態

 CPU1コア単位で利用権を購入する形態をとる。セルブレードにはあらかじめCPUがあらかじめ搭載されており、コア数分の利用権を購入することで拡張できる。未使用コアは保守費用のみ発生し、必要な場合はオンラインで利用権の購入を行なう。この利用権は移動したり、一時利用することも可能。突発的な利用にも対応できるほか、無駄なコアの使用を抑えることも可能だ。

Superdome 2ではCPUのコア単位での利用権を購入する

ネットワークでつながっている複数の筐体間で利用権を移動できるグローバルiCAP

 さらに「グローバルiCAP」という機能が用意され、ネットワーク経由でつながっているSuperdome同士でCPUの利用権を移動させることまで実現する。「HPだけで提供する課金モデルで、クラウド時代に最適。DRサイトの構築が50%削減できる」(山中氏)。導入前より、むしろ導入後のレビューによりCPU利用率を効率的に行なえるようにするという。

迅速な立ち上げ・用途変更

 IAサーバーで利用されているバーチャルコネクト技術を用いることで、OSやアプリケーションのイメージを外付けストレージに配置。SAN上からブートを行なうことで、サーバーの役割を動的に変更することが可能になった。

HP バーチャルコネクトとSANブートを用いて、サーバーの役割を即時変更できる

 また、「HP Insight Orchestration」により、ITインフラを標準化し、ユーザー自身でプロビジョニングできるようになる。これにより、最初に配線を行なうだけで、あとは物理的な変更なしでシステムを変更できる。

 山中氏は「多くのミッションクリティカルシステムの担当者は、クラウドや仮想化はまだ早いとお感じになるかもしれない。しかし、その流れは確実にやってくる。それを見越した、次の10年を担うミッションクリティカルシステムがHP Integrityシリーズ」とまとめた。

記事内に「Itanium 2」という表現がありましたので、お詫びし、訂正します。現在は「Itanium 2」はすでに「Itaniumプロセッサー」に統一されております。(2010年5月24日)

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