Nexus Oneとほぼ同スペックのHTC版を
グローバル市場とほぼ同時期に日本投入
ソフトバンクの孫正義社長は、同社がTwitterユーザーを招待して行なったソフトバンク創業30周年記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」において、Android搭載スマートフォン「HTC Desire SoftBank X06HT」を発表した。発売は4月下旬。価格は「店頭での実質負担金額で2万円前後を考えている」(同社ターミナルマーケティング部 由本昌也氏)という。
ソフトバンクからのAndroid端末は昨年11月の秋冬モデル発表会で予告されていたもの(関連記事)。そこでは3.7型有機ELディスプレイ、1GHzのSnapdragon搭載と発表されていたが、同じスペックを持つ端末としては今年1月発表の“Googleケータイ”「Nexus One」があり、その関連性が噂となっていた。
今回登場「HTC Desire」はそのNexus Oneの兄弟的な存在で、Nexus Oneの製造元であるHTCが自社ブランドで発売しているモデルである。2月のMWC(Mobile World Congress)で発表された時点では2010年第2四半期発売とされていたので、グローバルとほぼ同タイミングのリリースとなる。
実際にNexus Oneとはスペック的にもよく似通っている。WVGA対応(480×800ドット)の3.7型有機ELディスプレイを採用し、カメラ機能はオートフォーカス対応の500万画素CMOS。本体サイズ(縦×横×高)は119×60×11.9mm。通信機能はW-CDMA/GSMに加え、無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth 2.1+EDRが用意されている。なおタッチパネルはマルチタッチ操作にも対応し、たとえばウェブブラウザーではいわゆるピンチイン/アウトの操作での拡大/縮小が可能である。
Nexus Oneとの相違点としては、Nexus Oneでトラックボールが用意されている場所に、光学ジョイスティックが搭載されている。また「HTC Sense」を始め、アドレス帳とTwitterやFacebookといったソーシャルメディアと連携できるなど、HTC独自のユーザーインターフェイスを採用しているのも変化となる。
なおAndroid OSのバージョンはNexus Oneと同じく2.1。最近では2.1ではないと動かないアプリも登場しつつあるので、現時点の最新バージョンが動作しているという安心感はうれしい。ただし、対応しているメールはアプリ上で利用できるPCメールのほかはSMSのみで、いわゆるケータイメール(アドレスが@softbank.ne.jp)のMMSにはiPhoneと異なり未対応だ。「今後対応予定」とのことだが、時期については明確ではない。
さて、次ページでは端末について写真で詳しく見ていこう。
