
KDDIは、スマートフォンを中心として、2台目需要に向けた端末をラインナップする「ISシリーズ」をスタート。その第1弾としてシャープ製のAndroid端末「IS01」と東芝製のWindows Mobile端末「IS02」を6月中旬以降に発売する。
スマートフォンとネットブックの
中間的な新形態のAndroid端末「IS01」
まずはIS01。QWERTYタイプのフルキーボードと5型液晶を搭載するクラムシェル型端末。通話自体は可能だが、基本的にはBluetoothヘッドセットなどを用いたハンズフリーでの操作が前提で一般的なスマートフォンとは異なるジャンルの製品と言える。KDDIでもネットブックとスマートフォンのいいところを1つにしたというコンセプトから、「スマートブック」という表現を用いている。
マルチタッチ操作に対応の5型ディスプレイは960×480ドットでNewモバイルASV液晶を採用。実際にその表示は明るく美しい。CPUには1GHzで動作するクアルコム製のSnapdragonを搭載し、Android OSのバージョンは1.6。通信方式はCDMA 1X EV-DO Rev.Aで、無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth 2.1+EDR、さらに赤外線通信にも対応する。本体サイズ(縦×横×高)は83×149×17.9mm。
国内ユーザーを意識した機能、ソフトウェアも特徴の1つ。前述の赤外線通信はもちろん、ワンセグにも対応。8月以降にEZwebのケータイメールやデコレーションメール、さらに9月下旬以降には「LISMO」の音楽配信にもサポートする。
操作部分でも「Organic」をコンセプトとした独自のユーザーインターフェイスや、auやソーシャルメディアの機能が利用できるウィジェットを多数プリインストールするなど、従来のAndroid端末のイメージからはやや遠い。スマートブックの名称も含めて、新しいジャンルの端末と考えた方がいいだろう。
ちなみに発表会では、Android第2弾として、1台目として使える、より従来のケータイに近い形の端末も予告された。一瞬イメージが画面に写され、タッチ型端末のように見えたが、詳細は不明。ただし「FeliCaは搭載されるだろう」とのこと。
Windows Mobile&QWERTYキーボード搭載の
薄型スマートフォン「IS02」
一方、東芝製の「IS02」は、今年2月のMWC(Mobile World Congress)で「K01」として発表されていた端末の国内モデル。ドコモ「T-01A」などの後継機種的存在である。ただし純粋なフルタッチ型のT-01Aと異なり、スライド式のQWERTYキーボードを搭載している。それでも高さは12.9mmと、非常に薄い。
搭載するOSはWindows Mobile 6.5.3。ディスプレイは有機ELパネルで4.1型WVGA(480×800ドット)。静電式のタッチパネルに対応する。こちらもCDMA 1X EV-DO Rev.Aに加え、無線LAN(IEEE802.11b/g)、Bluetooth 2.0+EDRが利用できる。本体サイズ(縦×横×高)は123×66×12.9mm。
なお価格などについては両モデルとも現時点では不明だが、発売から9月末までの期間に新規で購入したユーザー向けに「ISデビュー割」というキャンペーンを予定している。
ISデビュー割では月1095円を最大2年間を割り引く。この1095円は、料金コースに「プランEシンプル」(誰でも割適用時)、ISシリーズでネット接続に必要な「IS NET」を契約したときと同額。つまり実質的にISシリーズをパケット料金の0~5985円のみで利用できるというものである。
画面については次ページ以降写真で見ていこう。
