ホーム画面を始め、各所にHTCオリジナルのUIが
Nexus Oneの兄弟分である「HTC Desire」だが、HTC独自のUIを搭載している点が大きな違いとなる。ホーム画面は最近のHTC端末のユーザーにとってはおなじみの「HTC Sense」を搭載する。
最大7画面のホーム画面はタッチ操作でサムネイル表示に切り替えられる。指を何度も左右に動かして、目的の画面に移動する必要が無いのがなかなか便利。また「ビジネス」や「ホビー」など場面に合わせて、ホーム画面の内容を丸ごと入れ替えられる。
ホーム画面の1つに用意された「Friend Stream」にはTwitterなどの履歴が表示される。またアドレス帳は電話番号やメールアドレスだけでなく、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアとの連携も可能である。
一方ウェブブラウザーは、搭載されているFlashが現在はLite版なので動画サイトなどを直接閲覧することはできないものの、その高い画面解像度を活かして、快適なブラウジングを楽しむことができる。またマルチタッチ対応により拡大縮小が手軽にできるのも大きな変化。微調整的な操作など細かな部分ではまだiPhoneに劣るところもあるが、画面解像度の差は正直決定的に感じる。
HTC関係者によると「(通信部分など日本特有の部分に対応した以外は)グローバルモデルをほぼ“as is”で導入した」とのことで、日本のユーザー向けに特にカスタマイズされた部分は見受けられない。またソフトバンクも「ドコモマーケット」のような独自のマーケットプレイスを展開する予定はないという。
逆に言えば、グローバルで販売されている最新スマートフォンを、世界のユーザーとほぼ同じタイミングで入手できるという点に最大の魅力があると言えるだろう。iPhoneの普及につづいて、日本のケータイ市場もグローバル化が進んでいることを実感させられる。
最後にハードウェアを見ていこう。前面に“SoftBank”、背面に“htc”の両ロゴはあるもののGoogleロゴは見られず。側面にはボリューム。下面にはUSB端子が用意されている。外部メモリはmicroSDHCで最大32GBまでの容量に対応する。
iPhoneにつづき、世界の最新端末をいち早く日本に導入したソフトバンク。料金プランはスマートフォン向けのものを適用する予定とのことだが、販売施策、料金プランともに「(ユーザーが入手しやすい仕組みを)さらに検討中」と含みを持たせた。こちらにも大いに注目である。