デルの「Alienware」ブランドと言えば、奇抜なデザインと圧倒的なパフォーマンスの高さでパワーユーザーやコアゲーマーの支持を集めるブランドだ。以前に紹介したミドルタワー型デスクトップ「Aurora ALX」はその代表である。
しかしAlienwareで注目すべきは、デスクトップよりむしろノートパソコンの方かもしれない。国内大手メーカーでは到底ラインナップしていない、一線を画したハイエンド構成のノートパソコンが用意されているのだ。今回はその中の1機種、「Alienware M15x」を評価してみた。
エアインテイクのようなフロントスピーカーを備えた
鋭角的なボディー
Alienwareブランドのノートは、共通のデザインコンセプトでデザインされている。閉じた状態では宇宙船っぽく見えるその外観は、一目で「Alienwareだ!」とわかる特異なものだ。鋭角的な全体の形状や発光するスピーカー部などを見ると、なんとなくスタートレック世界の「ディファイアント級」や「スチームランナー級」といった宇宙船を思い起こさせる。
日本では滅多に聞かないが、米国ではPCゲームマニアが各々パソコンを持ち寄り、ゲームの対戦プレイを楽しむ「LANパーティー」という楽しみ方がある。そうした場では、一目でブランドがわかる個性的なデザインというのは、単に所有欲を満たす以上の意味があるのだろう。
ディスプレーサイズは15.6型だが、ボディーは厚みがある(約48.7mm)ため、同クラスのディスプレーを搭載する一般的な大型ノートと比べると、かなり大きく見える。キーボードは広々としており、ほとんどのキーがキーピッチ19mmを確保している。なおテンキーは持たない。
Alienwareのマシンと言えば、あちこちが光って自己主張する独自の機能がウリのひとつ。もちろんこのAlienware M15xも、キーボードやスピーカー、エイリアンフェイスの電源ボタンなどにカラーLEDが内蔵されていて、ユーザー設定に応じて光る。光らせる色やパターンの設定は、付属ソフト「AlienFX」で自由に変えられる。