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不況に打ち勝て! Core i3/i5で激安PC自作 第4回

10万円前後で自作するCore i5+グラボ搭載マシン

2010年02月26日 12時00分更新

文● H14 富田忠雄

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Core i5-750+ビデオカード構成の パフォーマンスをチェック

 ここまでに紹介した構成と比較してみた。とくにCPUの性能をみる「CHINEBENCH R10」と「動画エンコード」の結果には注目だ。最大で670MHz違う動作クロックによる差と、ハイパースレッディングによる仮想的な4スレッドと物理4コアによる4スレッドの性能差を見極めよう。また、ミドルレンジのビデオカードとCPU内蔵の性能も楽しみだ。
 なお、OSは32bit版で統一させているのでi5-750構成はOSから3GB弱が認識されている状態になる。

テスト環境
CPU Core i3-530(2.93GHz)
Core i5-661(3.33GHz)
Core i5-750(2.66GHz)
マザーボード BIOSTAR「TH55B HD」(Intel H55 Express)
ASRcok「H55DE3」(Intel H55 Express)
GIGABYTE(Intel P55 Express/ATX)
メモリー DDR3-1333 SD-RAM(PC3-10600)1GB×2枚
DDR3-1333 SD-RAM(PC3-10600)2GB×2枚
ビデオカード H55(Intel HD Graphics)
Radeon HD 5750
HDD WesternDigital「WD Caviar Green WD10EADS」(1TB)
電源 サイズ「GUNTER-BK」(ケース内蔵500W電源)
アクティス「AC600-11B/W」(ケース内蔵600W電源)
HEC「HEC-700TE-2WX」(700W)
OS Microsoft「Windows 7 Home Premium」(DSP)

物理コア数の違いが大きく影響

CHINEBENCH R10

 シングルCPU時のスコアーは動作クロックが3.33GHzのi5-661がトップだが、マルチCPU時は物理コアが4つとなるi5-750がダントツのスコアーを叩き出した。i3-530、i5-661ともにHT機能により4スレッドで計測されているが、物理4コアにはかなわないことを窺わせる結果だ。また、シングルの結果では動作クロック2.66GHzのi5-750が2.93GHzのi3-530に勝っている。これはターボ・ブースト機能が影響した結果でi5-750の計測時の動作クロックは約3.18GHzになっていた。

Cinebench R10

i-750でシングルCPUを計測すると動作クロックは133MHz×24倍の約3.2GHzに

Cinebench R10

Cinebench R10 (単位:score) better→

PCMark05

 システム全体(Overall)の性能はビデオカードの有無も影響しているので、一概に比較はできないが、ビデオカード+物理4コアでi-750が大きくスコアーを伸ばしている。CHINEBENCH R10ほどではないがCPU性能を表すCPUスコアーも、物理4コアと3次キャッシュの容量が影響して、i5-750が勝利している。なお、i5-750環境はメモリ容量が他の構成より多いがPCMark05は容量よりも速度が影響してくるため、2GBと3GB弱の差は微々たるものと思って問題ない。

PCMark05

PCMark05 (単位:score) better→

(次ページへ続く)

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