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ダブル長時間録画の先駆者! 「AQUOSブルーレイ」を試す

2010年01月20日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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気軽に使うことを重視した作りだが、他社にはない独自の機能が充実

年末年始に使い込んだ「AQUOSブルーレイ」

年末年始に使い込んだ「AQUOSブルーレイ」

 BDソフトの映像を見てみたが、トータルでの印象はやや明るめの精細感のある映像で、最新のデジタル制作された作品の緻密なディテールもかなり明瞭に再現する。色再現は中庸なバランスで、原色が濃すぎるといった不自然さもなく、細かい色の再現もきちんと描き分けている。精細感が高いわりにノイズが目立つことが少ないのも美点と言えるだろう。

 音質も、低音から高音までフラットなバランスで、細かい音までしっかりと再現する。低音もかなり低い部分までしっかりと再現できるので、アクション映画の迫力ある音も臨場感豊かに楽しめる。また、サラウンドの個々のスピーカーから出る音も明瞭で、BGMの包まれるような雰囲気、前後に移動する音のスピード感もしっかり再現する。個人的な好みとしては、声などの中音域にもう少し厚みが欲しいとも感じるが、セリフやBGM、効果音とたくさんの音が重なるような場面でも明瞭にそれぞれの音を描き分ける明瞭さはかなりの実力と感じた。

 今回は、年末年始の間にじっくりと使うこともできたため、ほとんど所有レコーダーと変わらない頻度で日常的に使ってみたのだが、録画予約などの基本操作の簡単さ、操作レスポンスの良さはかなりのもので、使っていてメニュー切り替え時のもたつきやイライラはほとんど感じなかったのは特筆に値する。

 そして、もっとも素晴らしいと感じたのが、ダブル長時間録画時でもBD再生ができるなどのマルチ機能の充実。他社も実用上は不満のないレベルのマルチ操作は可能だが、さすがに長時間録画時には制約が出てしまう。ダブル長時間録画と同時に高速ダビングもできるので、BDへのダビングも予約時間を気にせず行なえるのもありがたい。

 こうした操作上の制約を排除したのは、ベテランユーザーだけでなく、機器にあまり詳しくない人にとってもありがたいだろう。ただの簡単操作ではなく、基本的なところでレコーダーの使い勝手を向上してきた作りは立派だ。

 惜しむらくは、「アクトビラビデオ・フル」やDLNA対応などのネットワーク機能には対応していない点。一般的なユーザーを主体とした作りだけに、後回しにされているとも思えるが、液晶テレビの方のネットワーク機能はかなり充実してきているので、レコーダーもそろそろ本格的なネットワーク機能の対応を考えてもいいと思う。

 このため、レコーダーの機能をフルに使いこなしているヘビーユーザーにはやや機能面で物足りない部分はあるものの、テレビ録画に関してはかなり快適に使えるモデルだと感じた。


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