スカパー!HDを含めた3番組同時録画が魅力
10倍録画の実力は!? 新「AQUOSブルーレイ」を試す
2010年05月06日 12時00分更新
昨年、業界初のダブル長時間録画を実現し、機能性を大幅に高めたシャープのBDレコ。今春は各社がラインナップを一新したため、ダブル長時間録画は唯一の特徴ではなくなってしまったが、シャープも春に新モデルを投入し、さらに機能強化を図っている。
今回紹介するのは、500GB HDD内蔵の「BD-HDW55」(実売価格10万8000円前後)。同時に発売された320GB HDD内蔵の「BD-HDW53」(実売価格10万円前後)も含め、ダブルチューナーモデルとなっている。
ちなみに、シングルチューナー機も「BD-HDS55」(実売価格9万円前後)と「BD-HDS53」(実売価格8万円前後)が5月下旬に発売される。ちなみに1TB HDDの大容量モデルは新モデルの発売はなく、旧モデルの「BD-HDW50」(実売価格7万8000円前後)が継続販売されている。
ついにシャープも10倍録画に対応!
番組連動データの記録も選べる
今回の新機能は、まず長時間録画が最長10倍に長時間化されたこと。これでシャープ、パナソニック、ソニーの主要3メーカーのBDレコはすべて最長10倍になった。他社との差をつけやすい部分なので、今後も長時間化が進む可能性はある。しかし、後述する画質を見ると、これ以上長時間化しても実用的な録画は難しいと思うので、そろそろ長時間化の競争はお休みしてもよいと感じる。
ユーザーにもメリットのある改良としては、従来は「DR」「2倍」「3倍」モードのみだった番組連動データの録画が、「5倍」「7倍」「8.5倍」「10倍モード」でも設定により録画可能になった。5倍以上の圧縮モードの場合は連動データを追加する形になるので、最長録画時間はやや短くなる。例えば、BDに10倍モードで録画できる時間めいっぱいの番組を保存しようとすると、容量をオーバーしてしまうので注意が必要だ。
逆に3倍以下の圧縮モードで番組連動データを保存しない設定も可能になった。こちらの2倍、3倍モードの場合は録画時間が延びるのではなく、番組連動データの分まで映像データに容量を配分するため、録画時間は変わらずより高画質な録画ができるようになる。長時間モードでもなるべく高画質を維持したい人にとってはありがたい機能だろう。
ディスプレーが見やすい新デザイン
本体を見ていくと、全体的なデザインやフォルムは従来モデルとほぼ同様だが、HDW55とHDW53は、フロントパネルがミラー処理されたクリアパネルとなっており、イメージはずいぶん変わった。
そして、中央のディスプレー部は、左にHDD、右にBDの動作インジケーターが配置される形になった。時刻や選択したチャンネルなどを表示するディスプレーの文字も大きく見やすくなり、使い勝手も改善されている。
背面の装備は従来モデルとほぼ同様。ミドルクラスのBDレコーダーとしては標準的な装備だ。異彩を放つのが、三極ソケットの電源端子。多くのBDレコーダーは、ハイエンドオーディオの世界で注目を集めている電源コードの変更による画質・音質のグレードアップに対応したインレット式の電源端子を採用するが、よりノイズの低減などに効果があるとされる三極ソケットを採用するのはシャープだけだ。このため、付属する電源コードは三極タイプと一般的なコンセントでも使える二極タイプの両方が付属する。
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