ASUSTeK「M4A785TD-V EVO」でのオーバークロック
まずはAMD 785Gチップセットを搭載したASUSTeK製マザーボード「M4A785TD-V EVO」を利用してオーバークロックを行なってみよう。
BIOSからのオーバークロック
M4A785TD-V EVOはAMI製BIOSを採用しており、起動時にDELキーを押すことで、BIOS設定画面を呼び出せる。BIOS設定画面は、上部のタブによって切り替えることができ、オーバークロックについての設定は「Advance」タブから行なう。Advanceタブを選択したら、さらに「JumperFreeConfiguration」を開くと、オーバークロック関連の設定画面になる。次に、「CPU OverClocking」を開いて、「Manual」を選ぶと、その下に「CPU/HT Reference Clock」という項目が現れ、ベースクロックを変更できるようになる。Phenom IIの場合、ベースクロックは200MHzが基本であり、Phenom II X4 965のクロック倍率は17倍なので、CPUの定格クロックは3.4GHzとなる。
M4A785TD-V EVOのBIOS設定画面からの手動オーバークロック結果は、下の表のようになった。M4A785TD-V EVOでは、ベースクロックを最大230MHzまで上げても、Windows 7が問題なく起動し、PCMark05のCPU Testも完走した。クロック倍率は17倍で変更していないので、CPUクロックは3.91GHzに達したことになる。ただし、ベースクロックを231MHzにすると、ベンチマーク途中でアプリケーションが落ちて、ブルーバック画面が表示されてしまった。定格からのクロック向上率は1.15倍であり、電圧を変更せずに1.5倍以上のクロック向上が可能であったCore i5-750に比べるとオーバークロック耐性は低いといえる。
M4A785TD-V EVOの手動オーバークロック結果 | ||||
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BIOSで設定したベースクロック | 定格動作時(200MHz) | 229MHz | 230MHz | 231MHz |
CPU-Zで計測したベースクロック | 200.9MHz | 230.0MHz | 231.0MHz | 232.0MHz |
CPU-Zで計測したCPUクロック | 803.5MHz | 920.2MHz | 924.1MHz | 928.1MHz |
上記計測時のクロック倍率 | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) | 4倍(CnQ有効) |
PCMark05 CPU Testのスコア | 10312 | 11807 | 11824 | ベンチ計測中にブルースクリーン |
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