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Windows 7で行なうオーバークロック 第3回

Phenom IIオーバークロックことはじめ

2009年12月15日 23時00分更新

文● 石井 英男

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自動オーバークロック機能を試す

 次に、BIOSでの自動オーバークロック機能を検証してみた。M4A785TD-V EVOでは、BIOS設定のCPU OverClockingで選べる項目に、「Overclock Profile」という選択肢がある。この選択肢を選ぶと、その下に「Overclock Options」の項目が現れ、「Auto」「Overclock 2%」「Overclock 5%」「Overclock 8%」「Overclock 10%」という選択肢を選べるようになる。自動オーバークロックといっても、実際にベースクロックを変えながらテストを行なうのではなく、あらかじめ決められたベースクロックに対するクロック向上率を選んで、オーバークロックを行なうことになる。最高レベルのOverclock 10%を選んだ場合、ベースクロックは200×1.1=220MHzになるわけだ(CPU-Zで計測したベースクロックは221.0MHzになった)。

CPU Overclockingで「Overclock Profile」を選ぶと、Overclock Optionsの項目が現れ、クロック向上率を選べるようになる

 また、CPU OverClockinで選べる項目には、「Test Mode」という選択肢もあるが、こちらを選ぶと、ベースクロックは210MHz(CPU-Zで計測したベースクロックは210.9MHz)となった。Overclock Profileによる自動オーバークロックは、比較的控えめな設定になっているので、パフォーマンスの大きな向上は見込めないが、CPUを壊してしまうなどのリスクは低い。

ユーティリティでのオーバークロック

 最後に、オーバークロックユーティリティを使って、Windows上からのオーバークロックを行なってみる。M4A785TD-V EVOには、オーバークロックツール「Turbo V」が付属しており、再起動せずにオーバークロックが可能だ。
 Turbo Vは、比較的シンプルなオーバークロックツールであり、ベースクロックやCPU電圧、DRAM電圧、ノースブリッジ電圧などを変更できる。設定プロファイルの保存や読み出しも可能だが、自動オーバークロック機能は用意されていない。
 また、「Turbo Key」というユーティリティを使えば、PCの電源ボタンをターボボタンとして利用でき、電源ボタンを押すことで通常モードとオーバークロックモードの切り替えができるようになる。Turbo Keyで切り替えられるオーバークロックモードのプロファイルは「Race Car」「Jet Plane」「Rocket」の3種類で、それぞれベースクロックが202MHz(CPU-Zによる実測では202.9MHz)、206MHz(CPU-Zによる実測では206.9MHz)、210Mz(CPU-Zによる実測では210.9MHz)となる。

Turbo Vでは、ベースクロックやCPU電圧、DRAM電圧、ノースブリッジ電圧などの変更が可能

その他の設定では、コアごとにクロック倍率を変更することもできる

Turbo Keyを使えば、電源ボタンをターボボタンとして利用でき、電源ボタンを押すことで、通常モードとオーバークロックモードの切り替えが可能になる

(次ページへ続く)

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