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Windows 7で行なうオーバークロック 第2回

1から知る、Core i5/i7のオーバークロック

2009年12月14日 18時00分更新

文● 石井 英男

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MSI「P55-GD65」でのオーバークロック

 MSIの「P55-GD65」は、誰にでも簡単にオーバークロックが行なえる「OC Genie」を搭載したマザーボードである。

MSI製Intel P55 Express搭載マザーボード「P55-GD65」。実売価格は1万7000円前後

BIOSからのオーバークロック

 P55-GD65のBIOSはAMI製だが、ASUSTeKのP7P55D EVOとは異なり、メインメニューから項目を選んで、画面を切り替えるデザインになっている。オーバークロックに関する設定は「Cell Menu」から行なう。Cell Menuを選んで、「Adjust CPU Base Frequency」を変更することで、ベースクロックの変更が可能だ。

P55-GD65では、オーバークロックに関する設定は「Cell Menu」から行なう

Cell Menuの「Adjust CPU Base Frequency」を変更することで、ベースクロックの変更が可能

 P55-GD65のBIOS設定画面からの手動オーバークロック結果は、下の表のようになった。まず、SpeedStepとTurbo Boostを有効にした状態でベースクロックを上げていったところ、170MHzまでは動作したが、172MHzにするとWindows起動途中でハングしてしまった。ASUSTeKのP7P55D EVOの場合、BIOS設定でTurbo Boostを有効にしていても、ベースクロックが高くなると、実際には働いていなかったため、BIOS設定で明示的にTurbo Boostをオフにしたところ、ベースクロックを200MHzまで上げることができた。しかし、ベースクロックを202MHzにすると、Windows起動中にリセットがかかってしまった。
 Turbo Boost有効でベースクロックを170MHzにした場合のPCMark05 CPU Testのスコアは12190であるのに対し、Turbo Boostを無効にしてベースクロックを200MHzにした場合のスコアは12528であり、Turbo Boost無効のほうが多少上回ったが、その差はそれほど大きくはない。ベンチマークプログラムや環境によっては、Turbo Boostを有効にしてベースクロックを下げたほうが、パフォーマンスが高くなる可能性もある。なお、BIOSのトップメニューの「Overclocking Profile」を利用すると、オーバークロック設定を最大6個まで保存・呼び出しが可能だ。

P55-GD65の手動オーバークロック結果
BIOSで設定したベースクロック 定格動作時(133MHz) 170MHz 200MHz 202MHz
CPU-Zで計測したベースクロック 133.7MHz 170.6MHz 200.5MHz 未計測
CPU-Zで計測したCPUクロック 1203.7MHz 1535.1MHz 1804.5MHz 未計測
上記計測時のクロック倍率 9倍(TB有効) 9倍(TB有効) 9倍(TB無効) 未計測
PCMark05 CPU Testのスコア 9550 12190 12528 起動中にリセット

(次ページへ続く)

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