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Windows 7で行なうオーバークロック 第2回

1から知る、Core i5/i7のオーバークロック

2009年12月14日 18時00分更新

文● 石井 英男

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3ステップでオーバークロックできる
OC Genieを試す

 次に、P55-GD65の特徴でもあるOC Genie機能を試してみた。OC Genieは、わずか3ステップでオーバークロックが可能な機能であり、オーバークロック初心者にはありがたい。OC Genieを利用するには、まずシャットダウンを行ない、その状態でマザーボード上のOC Genieボタンを一回プッシュし、隣の電源ボタンを押して電源を入れるだけだ。OC Genie有効時は、OC Genieボタンが青色に点灯する。OC Genieを有効にすると、ベースクロックが197MHzに向上したが、Turbo Boostは無効になり、クロック倍率も最大17倍に設定された。PCMark05 CPU Testのスコアは10459であり、手動でのオーバークロックに比べるとやや物足りないパフォーマンスだ。
 なお、P55-GD65にはマザーボード上にベースクロックコントロールボタンが用意されていることも特筆できる。このボタンを利用すれば、システムを起動した状態で、再起動することなくベースクロックを1MHz刻みでアップ/ダウン可能だ。「-」ボタンを1回押すごとにベースクロックが1MHzずつ下がり、「+」ボタンを1回押すごとにベースクロックが1MHzずつ上がる。ボタンを押しっぱなしにしても、ベースクロックがどんどん上がったりはしないので安心だ。

シャットダウンした状態で、OC Genieボタンを押してから、隣の電源ボタンを押すと、OC Genie機能が有効になる。また、電源ボタンの右にあるベースクロックコントロールボタンで、ベースクロックのアップ/ダウンが可能

ユーティリティでのオーバークロック

 P55-GD65には、オーバークロックユーティリティとして、「ControlCenter」と「DirectOC」という2つのユーティリティが付属している。ControlCenterでは、オーバークロックだけでなく、システムの詳細情報を知ることや消費電力を下げる設定も可能だ。ControlCenterのオーバークロック機能は、「Basic」「Advance」「OC Genie」「BIOS Profile」の4つの項目に分けられており、Basicで、ベースクロックや各種電圧を変更でき、Advanceでは、メモリタイミングの詳細な設定が可能である。OverclockingのBasicには、あらかじめ「Cooling」「Default」「Cinema」「Game」の4つのプロファイルが用意されており、そのプロファイルをベースに自由に調整を行なえる。OC Genieは、前述したOC Genie機能のガイダンスで、BIOS Profileは、BIOSで登録したオーバークロック設定のプロファイルを呼び出す機能だ。
 ControlCenterは、高機能なユーティリティだが、DirectOCは、シンプルなオーバークロックツールで、現在のCPUクロックやベースクロック、クロック倍率をリアルタイムにオーバーレイ表示できるほか、Ctrl+PgUPキーでベースクロックのアップ、Ctrl+PgDnキーでベースクロックのダウンが可能だ。オーバーレイ表示される位置やフォントの種類・サイズなども変更できる。

ControlCenterでは、オーバークロックだけでなく、システムの詳細な情報を知ることができる

左のメニューから「Overclocking」の「Basic」を選択。Basicでも、ベースクロックだけでなく、CPUコア電圧やVTT電圧、PLL電圧などの変更が可能である。また、あらかじめ「Cooling」「Default」「Cinema」「Game」の4つのプロファイルが用意されている

Overclockingの「Advanced」では、メモリタイミングの詳細設定が可能

GreenPowerでは、現在の消費電力や電圧、温度などを確認でき、電圧を下げて消費電力を下げることが可能

OC Genieを選べば、OC Genie機能の使い方を解説してくれる

DirectOCを起動すると、現在のCPUクロックやベースクロック、クロック倍率がオーバーレイ表示される

(次ページへ続く)

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