彼女の求めるスペックを探る
リアルな彼女に振り向いてもらうには、まずは自分(のPC)に投資しなければならない。ここで彼女が要求してくる彼氏力(マシンスペック)を理解しなければ、彼女の見た目にも大きく影響するからだ。ここでは彼女の要求スペックをベンチマークで確認する。ベンチマークの結果は“REAL”という単位で表示されるが、これは1秒あたり何回画面が更新されるか、つまりフレームレート(fps)を意味している。
さっそく彼女が要求するスペックを見極めるべく、そのへんにあったパーツで適当にPCを組んでみた。それとなく諸君らが愛用しているであろうマシンスペックに近付けたつもりだ。ベンチ計測にあたり、OSは32bit版Windows 7 Ultimate、メモリは2GB×2を搭載している(32bitOSの制約で使用できるのは約3GBまでとなる)。なお、すべてのベンチマークはオプションから「デフォルト設定」を適用し、解像度は1024×768ドットのフルスクリーンで計測している。
すると、「Core i7」より「Core 2 Quad 9550」のほうが好感度(スコア)が高かったりと、予想の斜め上をいく結果に。やはり女の子の要求は簡単に理解できないのか……。しかし、これは明らかに数値がおかしい。もう少し検証する必要がありそうだ。パーツ別にスコアをチェックしていこう。
彼女は頭脳派がお好き?
まずは、頭の良さ(CPUパワー)を彼女にアピールしてみよう。
このゲームの動作環境は「NVIDIA社製 GeForce 6 シリーズ以上」とある。そこでビデオカードを「GeForce 9800 GT」に固定し、CPUのみ変更してベンチマークを計測してみた。果たして本当にCore i7が必要なほどこのゲームは重たいのだろうか?
どのCPUでもスコアが30を超えているので、プレイには全く問題なさそうだ。「Core 2 Duo E8400」と「Core 2 Quad Q9550」のスコアが変わらないところをみると「Core 2 Duo E8400」程度のCPUパワーで十分と言えそうだ。ついでなので、ビデオカードを「GeForce GTX 275」に変更して、再度同じテストを実行してみた。
予想通りCPUの性能がそのままスコアに反映されている。同社はCore i7を推奨しているが、ある程度のビデオカードを搭載していれば「Core 2 Duo E8400」程度のCPUパワーで十分であり、Core i7ほどの性能はさほど必要ないとも見てとれる。もちろん、これは「デフォルト設定」での結果なので、より高画質な設定で楽しみたいなら、CPUを良くするに越したことはない。
自作ユーザーの間では、「ゲームを楽しむならCPUよりもビデオカードを先に買い替えろ」という定説があるが、やはりこのゲームでもビデオカードを交換したほうが効果的なのだろうか。ならばビデオカードだけを変更して検証してみよう。
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