地デジノートではVAIO Fの
Giga Pocket Digitalが面白い
小西「第3回で取り上げたのは、地デジ録画対応のノートパソコン3機種です。ただし、ソニーのVAIO Fと東芝 Qosmio G60は、基本的にVistaモデルをWindows 7に入れ替えたという製品。Qosmio G60はBDドライブを内蔵したので、それに合わせてSpursEngineを使うソフトにも変更がありますが、ベースのハード自体は継続品ですね」
北村「7モデルの地デジ視聴は、Windows Media Centerを使うんですか?」
小西「いえ、3社とも独自のソフトでテレビ機能を用意しています。Media Centerからは使えませんね」
岡本「NECのLaVie Lは、今でも『SmartVision』なんですねぇ。Qosmioも『Qosmio AV Center』のままか」
橋本「そこら辺は、アナログ時代のテレパソやレコーダーで培ったUIのノウハウを継承している、と言っていいでしょう」
小西「地デジソフトでは、実はソニーが一番作り込んでいると思います」
岡本「『Giga Pocket Digital』ですね。あれはよくできている。DTCP-IPにも対応しているし」
小西「それに、なんと言っても『カタログビュー』の機能ですね。非常に面白い機能で、情報番組などで番組中に出てきた情報を、データとして参照できるようにする。例えば、何分にどのコーナーでどの商品を取り上げたという情報が、番組にリンクして得られる。番組放送後に作られるデータなので、録画と同時に、というわけにはいきませんが、テレビの楽しみが広がります」
美和「これらの地デジノートは、HDDはどれくらいの空き容量があるの?」
小西「今回の3機種はどれもHDD容量が500GBで、空き容量は400GB前後、というところでしょうか」
美和「地デジをガンガン録ったら、あっという間になくならないか?」
北村「見て捨てる使い方が多いですから、そうすぐにはなくなりませんよ。どれもBDを積んでるから、書き出しも容易ですし」
小西「LaVie LとQosmio G60は圧縮録画の機能もありますので、HDDを節約した録画も可能です」
美和「ダブルチューナー搭載機は?」
小西「VAIO FとQosmio G60がダブルチューナー内蔵です。ただし地デジのみ。3波対応はLaVie Lだけですが、こちらは外付けシングルです」
美和「アナログチューナーはもうないの?」
小西「ねえよそんなものは!(笑)」
美和「なんだと! 地デジが入らないうちにはアナログが命なのに!」(編注:美和は東京23区在住だが、谷間なのか地デジが受信できないという)
岡本「ひかりTVでも入れ」
橋本「かわいそうな美和さんは捨て置くとして、QosmioにはSpursEngineが載っているんですね」
小西「地デジ録画に関しては、圧縮録画にSpursEngineを使ってますね。最大8倍の圧縮が可能です。ただ、地デジに関してSpursEngineを使える機能がそれだけ、なのはちょっと残念ですね」
美和「超解像技術でDVDやネット動画を高画質化するのは面白い。地デジの高画質化にもSpursEngineを応用してほしいね」
橋本「地デジノートはマイルームテレビの置き換えになるんじゃないですか。リビングには地デジ対応テレビとレコーダーがある。でも、自分の部屋でテレビとレコーダーを独占して使うには、1台で兼用できる地デジノートはメリットがあります」
小西「確かに。DTCP-IP対応のレコーダーと対応パソコンソフトでも同じようなことはできますが、地デジノートで直接録って見る方が楽ですからね」
美和「じゃあ強引だが結論だ。マイルームのテレビを買い換えるなら、地デジノートを買え! ということで」
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