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PCセキュリティーを守る!――ビジネスの新常識 第4回

なぜ止まらない? ファイル共有ソフトでの情報漏洩

2009年11月12日 12時00分更新

文● 黒木 直樹/トレンドマイクロ 上級セキュリティエキスパート

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Winny

図3 Winnyをインストールし、「フォルダ情報」のボタンを押した画面

 次にWinnyを同じPCにインストールして、画面を開く。Winnyでは「フォルダ情報」のボタンを押すと、ダウンロードやアップロードしたいファイルの保存場所を指定できる。図3を見ると分かるが、アップロードするための「upフォルダ」そのものが存在しない。つまり、このPCではまだ何もアップロードしていない状態だ。

「無効なポインタ操作」というメッセージ

図4 「無効なポインタ操作」というメッセージが表示された

 実は、図1のアイコン偽装が行われている不正プログラムがアンティニーそのものなのだが、この2つのファイルを実行してみる。すると、どちらも「無効なポインタ操作」というメッセージが表示され、OKを押してもそれ以上何も変化はない(図4)。

upフォルダが変わった

図5 upフォルダが設定されている

 その後に再びWinnyの画面に戻って「フォルダ情報」を押してみると、さっきまではなかったupフォルダができている(図5)。自分ではupフォルダに関する設定は行なっていないが、Winnyの設定画面を見るとupフォルダの中にファイルが保存されている。

upフォルダの内容

図6 upフォルダの内容を確認する

 では、upフォルダの中身を確認してみよう。Windowsフォルダーの中に作成されたupフォルダを開くと、zipファイルが1つ保存されていた(図6)。

zipフォルダーの内容

図7 zipフォルダーの内容

 このような名前のzipファイルはPC内になかったはず。内容は何か。zipファイルを展開してみると、中には2つのフォルダーとスクリーンセーバーがあった(図7)。

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