走行中テストその3――バッテリーが一番持つのは?
ナビ中は電源を入れっぱなし、モニタもつきっぱなしになるのでバッテリの持ちは非常に重要だ。そこで同時に使って比べてみた。
一番早くに電源が切れたのが、Sportio。走行開始から約2時間半でダウン。次がiPhoneで約3時間もった。液晶画面の明るさ設定で多少の増減はあるし、ケータイは通信や通話でもバッテリを食うのであくまでも目安。iPhoneはバッテリ残量を%表示し、残りが20%を切ると表示が赤くなる。逆にSportioは3段階表示で、ひとつめの目盛が減るまでは長いが、一度減り出すと早いので注意が必要だ。
もっとも長かったのがnuvi 205。3時間半以上でアラートが出て、電源が切れるまで約4時間15分だった。
長時間使い続けたいなら外部バッテリは必須だ。
お薦めはサンヨーの「エネループモバイルブースター」(KBC-L2AS)。5000mAhの大容量のリチウムイオン充電池を内蔵しており、USB端子を2つ持っている。USBで充電できる機器ならほぼどれでも利用可能だ。
iPhoneとnuvi 205は本体付属のUSBケーブルを使って充電、及び通電しながらの利用も可能。5000mAhは一般的な機器内蔵リチウムイオンバッテリの4~6倍程度なので10時間以上は使えるだろう。これなら安心だ。ケータイもUSB接続の充電用ケーブルを別途入手すれば通電しながらの利用が可能である。
結論:チャリナビとしてどうなのよ!
今回、3つのまったく違う端末で同時にナビしてもらってみた。
やはり餅は餅屋。目的地をセットして純粋にそこに導いて欲しい、というときはPNDが最高に便利。解像度は低いし文字も大きいし道も縮尺によって大胆に省略されるが、その分視認性が高いのだ。画面とにらめっこしなくても、交差点などでときどきチラ見するだけで把握できる。時々GPSがご乱心するが、気にしないで道なりに進めばよい。いずれ正しい場所を認識し、必要ならリルートしてくれるからだ。そのくらいおおらかに使えば最高に役立つ。
iPhoneとauのケータイは、バッテリーの持ちが一番心配。ナビ以外にも使うのでナビだけで電池を使い切ってはまずい。よって、外部バッテリは必須だ。
もしiPhoneを持ってるならそのまま使う方がいい。特に地図を見るのが好きな人には高精細で地図が見やすいiPhoneはお薦め。ナビ中にメッセージがはいったらいったん止めて返信してまたナビ再開、というのも快適(今回も走行中にメッセージが入ったので路肩に寄せて返信。無事ともだちと合流してランチできました)。ただ、タッチパネルが静電容量式なので冬などグローブをしていると操作できないのが欠点。あとは自転車ナビアプリが出てくればいうことなし。
auのケータイは自転車への取り付けもナビ内容も含めて、正直なところ、微妙。EZ助手席ナビより徒歩用のEZナビウォークの方が出来がいいので、EZナビウォークが自転車に対応(長距離対応や、自転車用ルート対応)してくれるとうれしい。
ただ、ケータイで通話しながら、ひどいときは片手でメールを打ちながら自転車に乗る困った人が問題になっている現状では、携帯電話会社として自転車用ナビを搭載しづらいだろう。使うときはハンドルバーなどにしっかり固定すること。片手で持って見ながら運転するのは厳禁である。
著者紹介――荻窪圭
都内を自転車で走り回って作例を撮るのが日課のパソコン・デジカメライター。現在、GPSとしてGarmin社のEdge 705を愛用中。愛用の自転車は2台。1台は2002年型BianchiのPRESTO(クロスバイク)のコンポをSHIMANOの105に乗せ替えたものでメインマシン。もう1台は初代のBD-1で輪行用に使っている。現在ascii.jpで「這いつくばって猫に近づけ」を連載中。
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