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クラスタ導入コンサルティング、Javaミドルウェアも提供

オープンソースも活用!HPのLinux管理ツール「ICE-LX」

2009年10月28日 09時00分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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 10月27日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)はLinuxおよびオープンソース関連ソリューションを強化していくことを表明。同日より、Linux製品向けに複数のソリューションを提供すると発表した。

同日行なわれた発表会で「Linuxは今後のわれわれの成長を担う重要なOS」と語るエンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ISSビジネス本部 本部長の橘一徳氏。商用OSからLinuxへのリプレイスを求める顧客が増えており、その要望に応えるソリューションを提供することで自社に対する信頼を高めたいという

 今回提供するのは、レッドハットの部門サーバ用Linux「Red Hat Enterprise Linux」(RHEL)と、より大規模な環境での利用に適した「Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform(RHEL AP)」向けのソフトウェアやコンサルティングサービスなど。具体的には、以下の3種類となる。

HP Insight Control スイート for Linux (HP ICE-LX)
 RHEL APとのセットで提供する、HP製サーバに対応した統合運用管理製品
Red Hat Cluster Suite(RHCS)向け新サービス
 RHEL APが搭載するクラスタ機能であるRHCSのインストール/構築支援、プロアクティブサービスの提供
JBossの販売
 レッドハットが提供するJavaミドルウェア「JBoss Enterprise Middleware」を、RHELと組み合わせて販売

オープンソースに自社製品のメリットを組み合わせたHP ICE-LX

 今回特に力を入れて発表されたのが、HP ICE-LXだ。これは、同社のPCサーバ「HP ProLiantシリーズ」に標準添付されるサーバ管理ツール「HP Systems Insight Manager(HP SIM)」をベースに開発されたソフトウェアで、監視ツールの「Nagios(ナギオス)」などオープンソースのソフトウェアを統合した管理製品となる。販売はRHEL APとセットで行なわれ、サポートはRHEL APとHP ICE-LXの両者ともに日本HPが行なう。

Webベースで利用するHP ICE-LX。Nagiosが組み込まれている

 特徴の1つが、メモリの状況や内部の温度、エンクロージャの電源容量などのハードウェアの監視ができること。「オープンソースの管理ツールは増えているが、ハードウェアレベルの監視ができない。しかし、HP ICE-LXはHPが作るため、HPサーバの内部を監視できる」(ISSビジネス本部 ソフトウェア・プロダクト&HPCマーケティング部 赤井誠氏)。

 また、Nagiosには機能が多数のコンポーネントにわかれているため、利用時にはコンポーネントを組み合わせる作業が必要となる。HP ICE-LXでは、必要なコンポーネントをあらかじめ統合しているため、利用も容易にできるという。

HP ICE-LX導入によって得られる効果。3年で約350ドルの管理コスト削減が可能になるため、導入コスト(約2万円)の元がとれる計算になるという

 同社の管理製品といえば「HP Software(旧HP OpenView)」が有名だが、これは異なるメーカーのサーバやOS、ソフトウェア製品にも対応する管理製品群だ。これに対しHP ICE-LXは、HPサーバの管理のみに対応する。なお、HP ICE-LXは監視結果をHP SoftwareやIBMのTivoliなどに出力する機能を搭載しており、混在して利用することは可能となっている。

 価格(税込)は、RHEL APとICE-LXのセットに1年間の平日標準時間帯ソフトウェアサポートが付く製品で22万1550円。これは、RHEL AP単体の価格に2万円を加えた程度の価格だという。

RHEL APとICE-LXのセット価格

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