ソニーブースには新製品の展示があまりなく、そのほとんどが参考展示という大胆な構成だった
「CEATEC JAPAN 2009」を前に、テレビメーカー各社は最新機種を軒並み発表しており、それらをユーザーが直接見ることができる貴重な機会となっている。
ただ、今回のCEATECで注目を集めていたのは、3Dや4K2K(フルHDの4倍の解像度)といった次世代のテレビだ。特に3Dに関しては、ほぼすべてのテレビメーカーが開発機を参考展示していた。
ソニーブースのステージ上に展示されていた3D液晶テレビ
デモ映像に群がる人たち。実機が多かったためあまり混雑はしていなかった
3Dに関しては、パナソニックが力を注いでいる印象だったが、今回大々的に3Dを押し出していたのはソニーブースだった。「2010年、ソニーがご家庭に3Dをお届けします」というキャッチコピーで実機デモを行なっていた。
パナソニックブースに展示されていた「Blu-ray 3D」規格準拠のプレーヤー
3Dプレーヤー&3D対応プラズマテレビでデモ映像を表示
3Dビデオカメラから編集システムまでのトータルソリューションを展示
4K2K(3840×2160ドット)表示が可能な108V型プラズマテレビも参考展示
パナソニックも負けておらず、3D対応のBlu-ray Discプレーヤーを参考展示。ブースのいたるところで再生デモを行なっていた。
そのほかのメーカーもシアタールームを設置して3Dの映像デモを公開するなど、積極的にアピールしていた。
東芝は話題の「CELL REGZA」の発展形として、3D映像の表示デモを実施していた
さらに4K2K映像の表示デモ。CELLのパワー&超解像技術で、フルHD映像を4K2Kの映像に上位変換することも
シャープもシアタールームを設置して3Dテレビのデモンストレーションを行なっていた
今年6月にのHDMI 1.4で伝送の規格が固まったことで(関連記事)、製品化も見えてくるかな、とは思っていたが、今回のCETECを見る限り、現実味を帯びてきたことを実感した。
ちなみに、BDメディアにフルHDの3D映像コンテンツを収録する場合、2倍の容量を必要とする。BDメディアの容量が心許なくなるわけだが、TDKのブースでは10層のBlu-ray Discが参考展示されていた。記録容量は320GBとのこと