下絵編#2 顔~背景
ざっくりと体の下絵が出来たら、今度は髪から顔にかけての下絵に移る。髪はいくつかのパターンを描き、1つ1つが完成したら大きめのエアブラシでざっくりと消していく。ブラシではなくエアブラシにするのは、前に描いた線を完全に消さずに残しておくためだ。
今回のお題は「大人の色気」ということで、顔でも「大人」を演出。ポイントはあごから目までの距離だ。ここで年齢の調整をかける。そして表情を決めるのは「口」。くちびるの拡大・縮小をくりかえして、表情の印象を決定する。
顔があらかた描けたら、今度は手だ。指を描くときは「バナナの房を描く」イメージにするといいという。体を描くときと同じように第一関節、第二関節……と「丸」を描いていくのもはじめは◎だとか。また、子ども用の手袋のように指がつながった手を描き、そのあとに指を細かく描き込んでいくという方法もある。
ここで足を微調整するためワープ変形という変形ツールの機能の1つを使用。選択範囲を9つに分割して細かく角度を調整出来るため、構図を修正するのに便利という。
体を描き終えたところで、目とくちびるの修正をかける。エアブラシで塗りつぶしてもいいが、ここではなげなわツールで左右の目を選択し、トーンカーブを調整することで薄いグレーにしている。この段階でも目やくちびるにハイライトを入れておくと完成図のイメージが沸くため、こまめに入れて確認しておく。
キャラクターの下絵が出来たら、今度は背景だ。新規に紫色のべた塗りレイヤーを作成したら、線画のキャラクター部を選択し、表示部分を隠すように指定。10pxの大きめのブラシで大まかに街並みを描いていく。直線を引きたいときはShiftキーを押しながら線を引けばオーケーだ。
ついで背景を選択し、グラデーションをかけて海のイメージを描く。ブラシを楕円状にしてざっくりと離島を描き、海に遠近感を付けたら大まかな下絵は完成だ。
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