これぞプロの犯行現場 エマニュエルチェアーを描く!
ここで最後に残ったのが籐の椅子。いわゆるエマニュエルチェアーと呼ばれる代物だ。これがかなりの難物なので、1頁とって描き方を紹介していく。これがまさにプロのなせる神業だ。見落としのないようにしっかり見てみてほしい。
ペン入れをしたレイヤーの下に籐椅子用のレイヤーを作ったら、まずは22px程度の大き目のブラシでひじかけと背もたれの枠部を描き、ついで10pxで足元の丸い部分を作成する。
続いて同じく背もたれの細かい柱を書き込んだら、8pxに落として籐の網をかけていく。「ざっくりすぎるんじゃないの?」と思うかもしれないが、まあ見ていてほしい。
それを終えたら今度は上下に線をクロスさせた網み目状のパターンを読み出し、パターンを正方形に切り出して、サイズをタテヨコ200%に拡大する。その正方形を選択範囲に変換して茶色に塗りつぶす。ここは言葉で言っても伝わりづらいので写真でどうぞ。
抜きだした網を肘かけ部に貼りつけ、形にあわせて変形する。トーンカーブを調整してシャープにして、消しゴムで周囲を削って修正をかければ肘掛けの完成だ。もう一方も同様にパターンで処理をする。
つづいて椅子の足に当たる部分を描き、それぞれを結びつけている紐の縛り目を描いたら、ここから仕上げ。描いた部分をすべて選択範囲にして、「選択範囲をふちどる」で1pxの線を描く。トーンカーブでシャープをかけたら基本の木枠が完成!
そのままだと線がつながっていなかったり荒い部分があるので、木組みなどに足りない部分をブラシツールで補完して描いたら、骨組みの出来上がりだ。ここからさらに細かいところは後半の彩色編に続くので、そちらもお楽しみに。
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