線が描けたら、今度は彩色です
無料のペイントソフト「Pixia」で神のようなイラストを描くイラストレーター、ひいろさんにめちゃくちゃなお題を投げ、イラストの描き方を教えてもらうという罰当たり講座。前編では線画の描き方を教えてもらったが、後半となる今回は彩色編だ。いわゆる「アニメ塗り」の基本と応用をじっくり教えてもらおう。
まずは塗ってあるところ、塗っていないところの差を分かりやすくするため、緑色に塗りつぶした新しいレイヤーを作成する。つづいて線画で描いた部分をすべて「乗算」に変更していく。これは下に入る色を合成して表示するものだ。
ここで「色見本」として保存してあるパレットのようなファイルを呼び出し、肌や服などの色味をざっと確認する。これは普段描いているキャラクターや、気になったイラストの色味を保存してあるもの。色塗りの基本はあくまで色選びから始まる。選び方1つで印象は180度変わってしまうこともあるため、色見本は必須だ。
色味を決めたら、はじめに「肌」レイヤーを「重ねる」モードで作成する。ここではまだはみ出しても構わないので、大き目のペンでざくざく塗っていく。腿など、背景に直接触れている部分はスマートズーム(Pixiaオリジナルのズーム機能。詳しくは前編を参照)を使って拡大し、丁寧に塗っていく。
それが終わったら服のレイヤーを作成。色を切り替え、同じようにサクサクと塗っていく。ここでは白目部分も服と同じレイヤーにしている。Pixiaは特にレイヤー数が増えるほど重くなりやすいので、ひかえめにしておくことが肝心という。
つづいてはスカートと靴下。スカートを塗る際、ざっくりと全体を塗ったらレイヤー全体を選択。「領域を太らせる」で度合いを「1」に設定してから塗りつぶすことで、きれいに塗ることが出来る。ひととおり塗れたら、はみ出た細かいところを消しゴムで削る。その繰り返しで、塗り絵のようにひたすら塗っていく。
同様に「ストールと目」、「小物と靴のウラ」、「髪」、「リボンと金具」の順番でレイヤーを作成していく。基本的には下にあるものから塗っていく。細かいところの塗りになればなるほど、フチをキレイにとることが重要になる。特に細かい曲線になっているところはアラが目立ちやすく、ここがキレイに出来ていると仕上がりに格段の差が出るという。

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