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雷写真の撮り方 雷マニアによる撮影機材リスト

2009年07月31日 21時44分更新

文● 吉田 重戦車

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 夏は雷シーズン。落雷などで迷惑な現象でもあるが、雷を見ると、その美しさにゾクゾクしてしまう。デジカメでの雷撮影に必要な機材、撮影テクニックを紹介する。

雷写真

雷写真の撮影はそれほど難しくない


雷の撮影で必要な機材は6つ

 雷の撮影で必要な機材は、デジタル一眼レフ、広角レンズ、NDフィルター、レリーズ、三脚、そしてパソコンやスマートフォンだ。

デジタル一眼レフ

 持ち運びしやすいコンパクトデジタルカメラでも良いが、フィルターやレンズ選択、撮影方法の自由度が高いデジタル一眼レフをおすすめする。

広角ズームレンズ

 画角が広い方が雷を写し取る確率が高くなる。APS-C規格デジタル一眼レフであれば35mm換算16mm周辺始まりの広角ズームがベストだ。同様にフルサイズデジタルカメラでも15mm周辺始まりの広角ズームをおすすめする。一本持っておけば、雷撮影だけでなく、室内イベントでの撮影や風景撮りの際に役立つこと請け合いだ。

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NDフィルター

 NDフィルターはデジタルカメラに入る光の量を減らすためのフィルターだ。減光量に応じてクラス分けがされている。夜間撮影の場合はND8で3絞り分、日中撮影で使う場合は、ND400(9絞り分)+ND8の2枚重ねで12絞り分という具合に、自分の撮影イメージに併せて使いたい。なお、広角レンズでNDフィルターを2枚重ねると、画面隅がケラれる(画像の一部が欠けること)ことがある。ケラレを避けるには薄型フィルターを組み合わせるか、ND10000のフィルターに切り替えるとよい。

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レリーズ

 カメラのシャッターボタンを直接押すと、画角が変わってしまったり、カメラが震動したりするので、撮影の際にはレリーズを使う。リモコンタイプとケーブル接続のタイプがあるが、ケーブル接続がおすすめだ。

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 レリーズを使うと無人撮影も可能だ。例えばEOS 50D用ケーブルレリーズTC-80N3にはランニングロックというシャッターをロックする機構がある。カメラを連写モードに設定しランニングロックを使うことで、電池とメモリの続く限り撮影できる。

三脚

 長時間露光で撮影する際に三脚は必須だ。撮影中にカメラの向きが勝手に変わらず、また振動しない頑丈なものを使う。

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 室内などで大型の三脚が使えない場合は、下のリンクの脚部で挟み込むタイプの三脚を使うと良い。手すりや窓枠に固定できるので便利だが、くれぐれも固定不足での落下事故にはご注意を。

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パソコンやスマートフォン

iPhoneのサファリで東京電力の「雨量・雷観測情報」を表示させたところ

iPhoneのサファリで東京電力の「雨量・雷観測情報」を表示させたところ

 パソコンは、Web上で公開されている落雷情報で雷雲の移動状況を把握し、撮影の参考にする。ただ、近辺に落雷が合った場合、落雷のサージ電流の影響を受けパソコンが故障する可能性もあるので、雷雲接近中はノートパソコンをワイヤレスWANかつバッテリー駆動で使うのが理想だ。なお、iPhoneなどスマートフォンでWebブラウザーに落雷情報が表示できるものでもよい。


あると便利なもの

 ここに紹介したものはあると便利なアイテムだ。

水準器

 夜間撮影でカメラの水平を出す場合、デジタル水準器があるとLEDで水平位置を確認できるので便利だ。

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黒布

 屋内で撮影する場合、黒布でレンズと窓ガラスの間を覆う。余計な反射光が写り込まなくてよい。

(「撮影編 釣り人の気持ちで写るまでひたすら粘る」へ続く)

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