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マウントアダプターで甦る銀塩一眼レフ用レンズ

2009年07月21日 22時17分更新

文● 吉田重戦車

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アサヒペンタックスMX
アサヒペンタックスMX。旭光学(当時)が1976年に発売した銀塩一眼レフで、小型軽量で使いやすかった

 一眼レフカメラが初めて我が家に来たのは30年ちかく前。公務員だった父親が家族を撮るために購入した。実家の本棚の古いアルバムには、父親がペンタックスMXで撮った家族の旅行や運動会などの写真が残されている。

 そのカメラを父親から借りて始めて写真を撮ったのが20数年前。中学の時に入った天文部で写真を撮り始め、父親の持っていたアサヒペンタックスMXを借り、天体望遠鏡と組み合わせて拙い天体写真を撮っていた。月や木星、そして星座写真…

 レンズはペンタックス純正の標準レンズsmc50mm F1.7と中望遠レンズsmc135mm F3.5の2本だけ。同級生がコンパクトカメラを使っている中、一眼レフを使うのは背伸びしたい心境だったのだろう。その後、自分の中の天文ブームも冷め、同時にアサヒペンタックスMXのことをすっかり忘れていた。

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銀塩一眼レフ時代のレンズ資産をマウントアダプターで活かす

キヤノンEOS 50DにKマウントアダプター経由で装着したペンタックスsmc50mmF1.7
キヤノンEOS 50DにKマウントアダプター経由で装着したペンタックスsmc50mmF1.7

 先頃、実家に帰省した際にアサヒペンタックスMXのことを思い出し、父親の承諾を得て実家から東京に持ってきた。カメラ本体は長期間の放置でボディ各部の腐食と劣化が進んでおり、135mm中望遠レンズは内部にカビが発生し使える状況ではなかったが、50mm標準レンズは問題なさそうだった。さてボディがダメならどうするか…

 そこで導入したのがマウントアダプターだ。「EOS-Kマウントアダプター」を利用すればキヤノンEOS 50Dにペンタックスsmc50mmF1.7を装着できる。

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 マウントアダプターを選ぶ際の目安の一つは、写真のようにマウントアダプターが黒色で反射防止塗装がされているかどうかだ。作りの安いものでは塗装されていないことがある。また、リンク先にあるようにあらかじめマウントアダプターが対応するボディとレンズを調べ、適合状況を確認する必要がある。マウントアダプターで遊ぶということは自己責任ということだ。


あこがれのカールツァイスをマウントアダプターで取り付ける

 懐かしのレンズが使えるということは、マウントアダプターさえ対応していれば、あこがれのカールツアイスの銘玉も自分のカメラに装着できるのだ。

 カメラ仲間のある知人はペンタックスK20DにM42マウントアダプター経由で冷戦時代の旧ソ連・東独製レンズを装着し、休日はバイクで出かけ撮影三昧だ。彼曰く「ボディ内手ぶれ補正のK20Dこそ、マウントアダプターを楽しむには最高だ」とのこと。悔しいがEOS 50Dはレンズ内手ぶれ補正なので、マウントアダプターでオールドレンズを取り付けた際に手ぶれ補正は効かない。

 とはいえEOS 50Dにアポロ計画で使われたハッセルプラナーレンズを取り付けられれば、などと妄想することも。似たようなことを考えている人はいるもので、下記の筆者はその道の先達だ。

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 往年の銘玉と言っても中古で買えば安い。本書では中古カメラ屋やオークションで購入したM42マウントやLeica Rマウントレンズ、さらに中判レンズを用いた作例やマウントアダプターの取り付け方を詳しく解説している。建築物の撮影や流行の風景や人物をミニチュア風に撮影する際に利用されるティルト・シフトレンズも、オールドレンズなら数万円で買えるという記述には、まさに目から鱗だった。


オールドレンズで懐かしい被写体を写そう

マニュアルフォーカスで手間がかかるがそれが味だ
マニュアルフォーカスで手間がかかるがそれが味だ

 ピント合わせや露出など手間は掛かるものの、空気感を描き出すsmc50mmF1.7の写りが気に入り、最近はEOS 50Dに取り付けて持ち出すことも増えた。次の帰省の際にEOS 50Dとペンタックスsmc50mmF1.7レンズの組み合わせでカメラを持ち帰り、このオールドレンズで家族の記念写真を20年ぶりに撮ってみようかと考えている。



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