米アップルは現地時間の8日、開発者向けイベント「WWDC 2009」の基調講演にて、以下の新要素を発表した。
新型iPhone「iPhone 3G S」
16/32GBモデルの2種類を用意。パフォーマンスの向上、ビデオ撮影への対応、カメラの解像度が300万画素にアップ、デジタルコンパスを内蔵──といった新要素が盛り込まれた。国内では26日の発売予定。価格は未定。
新しいモバイル向けOS「iPhone OS 3.0」
複数アプリ間におけるコピー&ペースト、写真やビデオをメッセージに含めて送れる「MMS」、ファイルやアプリを串刺し検索する「Spotlight検索」といった新機能を多数サポート。17日に提供開始。iPhoneユーザーは無償で、iPod touchユーザーは9.95ドルでアップデート可能。
ノート型Mac「MacBook」シリーズ
バッテリー駆動時間が40%伸びて、SDカードスロットを新たに搭載した15インチMacBookが登場。旧来のアルミボディーのMacBookは「13インチMacBook Pro」としてProのラインに加えられた。これによりMacBookは、ポリカーボネート製のホワイトモデルのみとなった。17インチMacBook Pro/Mac Book Airでもスペックの向上や値下げなどのアップデートがされている。
次期OS「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」
速度の向上やOSのファイル容量が6GB減ったことなど、どちらかと言えばマイナーアップデート。今年の9月に発売。Mac OS X 10.5のアップデートとして、価格は通常版(シングルユーザー)が29ドル、ファミリーパック(5ユーザー)が49ドルで購入する。
ウェブブラウザー「Safari 4」
今までβ版で配布されていた「Safari 4」が正式版として登場。気に入ったウェブサイトを1画面に複数並べて表示できる「Top Sites」、ウェブページをiTunesのアートワークのように表示できる「Cover Flow」といった新要素が含まれている。本日からダウンロード可能。
なお、基調講演の詳細は追って別記事でお届けする。

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