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WWDC 2009 総力レポート 第3回

待望の新型!! 「iPhone 3G S」が26日国内発売

2009年06月09日 05時20分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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 米アップルは現地時間の8日、アップルの開発者向けイベント「WWDC」にて、携帯電話「iPhone」の新型となる「iPhone 3G S」を発表した。米国での発売は19日。価格は、メモリー容量が16GBのモデルが199ドル、32GBモデルが299ドル。日本での発売は26日で、価格は未定。従来機の「iPhone 3G」も99ドルに値下げして並売する。

iPhone 3G S。iPhone 3Gではディスク容量が8/16GBの2種類だったが、iPhone 3G Sでは16/32GBに変わっている。

 iPhone 3G Sはパフォーマンスが向上したのが特徴で、従来機に比べてすべての動作が最大で2倍速くなるという。また、カメラの解像度が200万画素から300万画素に向上。従来機で対応していなかった、ビデオの撮影/編集/共有が可能になった。電話をかける、曲を再生するといった操作をハンズフリーで実行できる「音声コントロール」も追加。そのほか、方角を確認するデジタルコンパスを新たに内蔵している。

 加えて、バッテリー駆動時間も延長された。iPhone 3G/同3G Sの仕様表を比較すると、3G環境の連続通話時間は5時間と変わっていないが、ビデオ再生時間は7時間から10時間、オーディオ再生時間は24時間から30時間と伸びている。

左よりビデオ撮影、音声コントロール、デジタルコンパスを表示したiPhone 3G S

 同時に新しいモバイル向けOS「iPhone OS 3.0」を発表しており、6月17日から提供を始める。iPhoneユーザーは無償で、iPod touchユーザーは9.95ドル支払うことでアップデートが可能だ。

 この新OSの機能としてiPhone 3G Sでは、複数のアプリケーション間でコピー&ペーストが可能になった、SMS(ショートメッセージ)に加えてMMS(マルチメディアメッセージ)に対応した、iPhone内のアプリやファイルを串刺し検索できる検索機能「Spotlignt」を搭載──といった新要素をサポートしている。

 なおWWDC取材班がソフトバンクに確認した情報によると、iPhone OS 3.0ではBluetoothやUSBケーブルを使って、iPhoneをパソコンのモデムとして使える「インターネットテザリング」機能が追加されたが、これは日本国内で利用できないという。


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