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富士「FinePix」がタッチパネルデジカメに!

2009年06月11日 16時00分更新

文● 行正和義

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強力すぎた顔認識も改善!?

Z200fdに比べて本体・レンズカバーともに角に丸みが設けられて柔らかい印象となった

Z200fdに比べて本体・レンズカバーともに角に丸みが設けられて柔らかい印象となった

 ボディデザインも前面からみるとZ200fdをそのまま継承したものとなっており、前面のレンズカバーを斜め下方向にスライドさせるのも同様だ。本体サイズを見ると横幅は同一、高さと厚みがそれぞれ1㎜強増えているほか、全体的に角が丸くなってはいるものの、持った印象はほとんど変わりない。

 薄型のボディやレンズカバーをスライドさせるだけで撮影可能になるなど、軽快さに関してはZ200fdそのままでかなり使い勝手はよい。

 シーン認識オート、SR-AUTOは顔検出と明るさの組み合わせなので、顔さえ検出すれば大きく外してしまうことも少ない。写り自体はZ200fdとほぼ変わりなく、薄型コンパクト機としてはかなり良好だ。

 その顔検出も従来機種から改善されているように感じた。同社の顔検出は上下が逆になった顔も検出する強力なものだが、従来機はやや感度が高すぎるきらいがあった。

 顔でなくても(たとえば黒っぽい丸が三角に並んでいるだけでも)顔として検出されることが多々あったが、本機では精度を調整したのか、人の顔の検出感度はそのままに誤検出は少なくなったように思える。

 なお、同社のデジタルカメラのネーミングルールとして顔検出機能の付いている製品は製品名にfdが付いていたが、ほとんどの製品に付いてしまっていることからか、本機は単にZ300となっている。

 タッチパネル操作に関しては、タッチの反応そのものは良いのだが、メニュー表示の書き換えがやや遅いのが気になった。タッチから画面が切り替わるまでは素早いのだが、画面が描画し終わるまでに若干待たされる感じがする。直感的なタッチ操作は、わずかな遅れが気になりやすく、やや惜しいところではある。


アイコンメニューの操作性がいい

 コンパクトデジタルカメラのインターフェイスは各社各様に工夫が凝らされている。Z200fdではそれまでのカーソル操作にダイヤルを追加したものの、メニューシステムに大きな変更を加えなかったため、やや中途半端な印象があった。

 本機はタッチパネル機としては後発ではあるが、メニューシステムを大きく変えるとともによく練り込まれていて好感が持てる。フルオートで撮ることが多く、ほとんどメニューをいじらないという人でも気軽に各種の機能を楽しめるだろう。

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