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屋久島でGPSガジェットを使ってみた!

2009年06月08日 12時00分更新

文● 宮本朱美

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帰路は足がガクガク、あわや遭難!?
山小屋のコーヒーで復活

 山で事故が起きやすいのは下山時だという。往きは元気に黒味岳までたどり着けたが、帰りの道では脚がガクガク。木の根に何度もつまづくし、身も心もくじけそうになった。しかも出発時に手間取ったため、もう日が暮れてきた。このペースだと、日没前に登山口までたどり着けないかもしれない……。念のため各自ヘッドライトを用意してきているけど、ただでさえ歩きづらい山道を、たよりない懐中電灯の明かりで怪我せずに進めるのか……。

 そんなヤバい状態の私を救ったのが、山小屋で沸かした熱いコーヒーでした。

いやー、山で飲むコーヒーって、どうしてこんなにおいしいんでしょ!

いやー、山で飲むコーヒーって、どうしてこんなにおいしいんでしょ!

 コーヒーのぬくもりで奇跡的に元気を取り戻し、山小屋から1時間で登山口にゴール!

 到着したのは日没ギリギリで、いやー、マジやばかったっす。山をなめちゃいけないね。経験豊富な同行者がいて、ほんと助かりました。

 さて、その後もGPS機器を携えて、屋久島を計5日間ウロウロしたわけですが、最終的にHDR-TG5VとiPhoneでジオタグが付けられたのは、下の図のような具合。島の海岸線沿い一帯は、ほぼOK。登山中は、黒味岳山頂および花之江河、小花之江河湿原といった、周囲の見晴らしがいい場所のみでした。

GPSがキャッチできた場所を地図にマーク

GPSがキャッチできた場所を地図にマーク

 上の画像の地図上にある赤いピン印が、ソニーのHDR-TG5VとiPhoneでGPS情報を取得できた場所。海岸沿いはほぼOK。登山中は、まわりが開けた湿原や山頂など、一部でしか現在地を取得できなかった。

 意外と便利だったのがiPhoneで、離島ではカーナビ付きのレンタカーを借りるのは難しいんだけど、ドライブ中はiPhoneがカーナビ代わりとして結構使えました。島のおもな宿泊地である宮之浦や安房(あんぼう)はソフトバンクのケータイ圏内なので、近場の寿司屋を検索したりしました。

 ただし屋久島では、ソフトバンクのケータイがつながるのは島の東半分の海岸沿いに限られるので(関連サイト4)、Google地図をダウンロードしたら、あとは拡大/縮小やスクロールをしないで、キャッシュされた地図を使い続ける工夫が必要です(やっぱ地方はNTTドコモが強い!)。移動中にケータイ圏外になると、途中から地図が表示されなくなってしまうので、その点は地図データを内蔵しているHDR-TG5Vが有利です。

ソフトバンクのサービスエリア は、屋久島の東海岸沿いのみ! それ以外の場所ではケータイ圏外になるので、GPSは使えても地図が表示できない

ソフトバンクのサービスエリアは、屋久島の東海岸沿いのみ! それ以外の場所ではケータイ圏外になるので、GPSは使えても地図が表示できない

iPhoneの地図はインターネットからデータを読み出しているため、 移動中にケータイ圏外になるとこのように半分だけ地図が表示されることに

iPhoneの地図はインターネットからデータを読み出しているため、 移動中にケータイ圏外になるとこのように半分だけ地図が表示されることに

HDR-TG5Vで、鹿児島港周辺の地図を表示したところ。ざっくりとした情報しかないので、観光案内には物足りないが、ネット接続なしでいつでも地図を見られるのは頼もしい

HDR-TG5Vで、鹿児島港周辺の地図を表示したところ。ざっくりとした情報しかないので、観光案内には物足りないが、ネット接続なしでいつでも地図を見られるのは頼もしい

上の図と同じ場所を、iPhoneのGoogleマップで表示したところ。衛星写真と地図を重ねて見られるので、ディテールが細かい。店や観光地を検索できるのも便利

上の図と同じ場所を、iPhoneのGoogleマップで表示したところ。衛星写真と地図を重ねて見られるので、ディテールが細かい。店や観光地を検索できるのも便利

 GPS付きケータイやカメラは、GPS感度がアウトドア向けのGPS専用機ほど高くないので、山でのナビゲーション用途には向かないけれど、撮影するだけで写真や動画にジオタグが付く便利さは、一度味わうとやめられないっす。

大川(おおこ)の滝の迫力を動画で(音に注意!)

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