帰路は足がガクガク、あわや遭難!?
山小屋のコーヒーで復活
山で事故が起きやすいのは下山時だという。往きは元気に黒味岳までたどり着けたが、帰りの道では脚がガクガク。木の根に何度もつまづくし、身も心もくじけそうになった。しかも出発時に手間取ったため、もう日が暮れてきた。このペースだと、日没前に登山口までたどり着けないかもしれない……。念のため各自ヘッドライトを用意してきているけど、ただでさえ歩きづらい山道を、たよりない懐中電灯の明かりで怪我せずに進めるのか……。
そんなヤバい状態の私を救ったのが、山小屋で沸かした熱いコーヒーでした。
コーヒーのぬくもりで奇跡的に元気を取り戻し、山小屋から1時間で登山口にゴール!
到着したのは日没ギリギリで、いやー、マジやばかったっす。山をなめちゃいけないね。経験豊富な同行者がいて、ほんと助かりました。
さて、その後もGPS機器を携えて、屋久島を計5日間ウロウロしたわけですが、最終的にHDR-TG5VとiPhoneでジオタグが付けられたのは、下の図のような具合。島の海岸線沿い一帯は、ほぼOK。登山中は、黒味岳山頂および花之江河、小花之江河湿原といった、周囲の見晴らしがいい場所のみでした。
上の画像の地図上にある赤いピン印が、ソニーのHDR-TG5VとiPhoneでGPS情報を取得できた場所。海岸沿いはほぼOK。登山中は、まわりが開けた湿原や山頂など、一部でしか現在地を取得できなかった。
意外と便利だったのがiPhoneで、離島ではカーナビ付きのレンタカーを借りるのは難しいんだけど、ドライブ中はiPhoneがカーナビ代わりとして結構使えました。島のおもな宿泊地である宮之浦や安房(あんぼう)はソフトバンクのケータイ圏内なので、近場の寿司屋を検索したりしました。
ただし屋久島では、ソフトバンクのケータイがつながるのは島の東半分の海岸沿いに限られるので(関連サイト4)、Google地図をダウンロードしたら、あとは拡大/縮小やスクロールをしないで、キャッシュされた地図を使い続ける工夫が必要です(やっぱ地方はNTTドコモが強い!)。移動中にケータイ圏外になると、途中から地図が表示されなくなってしまうので、その点は地図データを内蔵しているHDR-TG5Vが有利です。
GPS付きケータイやカメラは、GPS感度がアウトドア向けのGPS専用機ほど高くないので、山でのナビゲーション用途には向かないけれど、撮影するだけで写真や動画にジオタグが付く便利さは、一度味わうとやめられないっす。
大川(おおこ)の滝の迫力を動画で(音に注意!)