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屋久島でGPSガジェットを使ってみた!

2009年06月08日 12時00分更新

文● 宮本朱美

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登山口で、HDR-TG5Vを持ってウロウロ。GPS衛星をキャッチできなかったのは、道ばたの高い木々が空をさえぎっていたせいかもしれない

登山口で、HDR-TG5Vを持ってウロウロ。GPS衛星をキャッチできなかったのは、道ばたの高い木々が空をさえぎっていたせいかもしれない

ガーミン以外は登山口ですでに迷子に……

 登山は早朝出発が基本らしい。朝6時半、出発地点である「淀川(よどごう)登山口」に到着した私たち。あたりはまだ薄暗く、山の中だけあってひんやりしている。GPS機器たちは、前夜から充電してバッテリー満タン。装備の最終点検と準備運動をして、いざ出発!

 ところが、まずはスタートでつまづいた。ソニー「HDR-TG5V」の電源を入れたところ、現在地を表示しないのだ。

 「あれー? なんか設定がまちがっているのかなぁ?」と、あーだこーだといじくりまわすこと15分、いくらGPSが最初の位置を取得するのに時間がかかるとはいえ、あまりにも待ちすぎだろう。

 今思うと、周囲の木々が邪魔して、GPS衛星をさえぎっていたのかもしれない。真上は開けた場所だったので、十分GPS衛星をキャッチできると思っていたのだが……。

 このとき、ガーミン「GPSMAP 60CSx」はバッチリ位置を表示していた。さすが高感度をウリにしているだけある。「iPhone」は、ソニーと同じく現在地不明。しかもケータイ圏外なので、地図も表示しなかった。

iPhoneは、山中ではケータイ圏外になり、グーグルの地図が取得できなかった。青い点で示される現在地の緯度と経度は、GPS衛星さえキャッチできればケータイ圏外でも取得できる

iPhoneは、山中ではケータイ圏外になり、グーグルの地図が取得できなかった。青い点で示される現在地の緯度と経度は、GPS衛星さえキャッチできればケータイ圏外でも取得できる

 機材をいじっている間にすでに時間は朝7時10分前に。とっとと出発しなくちゃ。

 まだ薄暗い林の中の傾斜を、ずんずん登る。登山初心者の私は、経験豊富な同行者サトリツさんのアドバイスに従って、普段よりもゆっくりゆっくり歩いていたら、50代、60代の登山者にどんどん抜かれていく。

 いやー、山で会うおじさん、おばさんたちの元気なこと! 登山は高齢者にブームと聞くが、すれ違うのはお年寄りばかり。若者の姿がまったく見えないのが気になる。屋久島は国内旅行先としては大人気なのかと思っていたけど、年輩者にだけなのかなー。

いかにも屋久島ーって感じの苔むした巨木の下を進む。途中、巨大な木の股をくぐり抜けたり、楽しい

いかにも屋久島ーって感じの苔むした巨木の下を進む。途中、巨大な木の股をくぐり抜けたり、楽しい

 登山ルートはずっと林の中で、巨木が頭上を覆っていたため、ソニー、iPhoneは位置をずっと表示できなかった。一方、ガーミンは、途中何度かロストしたもの、9割以上位置情報を表示し続けた。さすが、アウトドア専用GPSの中でも高級機だけあって、GPS感度はバツグンだ。

ここまでの結果

  • 空が見える場所でも、周囲に高い障害物があると、GPS衛星をキャッチしづらい。林のように頭上がさえぎられている場所も同様。
  • HDR-TG5VとiPhoneは、GPS感度が同じくらい。
  • ガーミンGPSMAP 60CSxは、多少障害物があってもGPS衛星をキャッチできるので、山の中では心強い。

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