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自分にない知識・スキルズは他力で即、解決!!(セミナー編)

2006年10月25日 09時00分更新

文●とこ みゆき/サポタント株式会社

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 ネット業界は、頻繁に新しい情報が出てくるような新技術、新サービスがどんどんうまれてくる業界。自分が経営している会社やネット事業の範囲や売上が高まれば、比例して必要な情報量も増加します。膨大な情報量を自分だけで部下や後輩に伝えようとしても限界があります。

 過去に携帯自分で一生懸命勉強をして、日々習得したことを実践して、と「自らがやる」ことになれている経営者は、そのなごりで今でも先頭を切って、いろいろな知識を吸収し、先生役になっている場合が多いですが、部下の数も増え、情報量も増えて、と状況がかわってくると経営者自身が、会社の成長に関して「ボトルネック」になりかねません。

 新しい情報入手に限界を感じ始めている皆さん、他力の活用をもっとすすめてみましょう!

〈注〉ボトルネックとは
生産活動や文化活動などで,全体の円滑な進行・発展の妨げとなるような要素、障害のこと。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF

「参加させられる」スタッフのアウトプットは?

 新しい知識を習得する場として、今では本当に沢山のセミナーがあります。人数も10人以下の少人数制のものから100人を超える規模までさまざまです。価格帯も無料のものから数十万円のものもあります。過去と違い、何かを勉強したいならば、大抵、セミナーやワークショップが開催されているいい時代になりました♪

 ただし、一点ご留意いただきたいことがあります。私は今まで多くのセミナーを開催してきましたが、自らではなく「上司」から「セミナーにいきなさい」と言われて参加してきた方の講座後のアウトプットが平均よりも低いということです。「自分から率先してきている方」と「会社から言われたから、という理由で参加した方」とでは、どうしても参加時の集中力や実践力に差があるのです。

 これがあなたのスタッフだったらいかがですか?

 平日に仕事を休ませ、セミナー費用もかけて、育ってほしいと願ってスタッフを勉強会に行かせているのに、本人が消極で結局期待したところにまったく到達しないのでは、
お互いのためにマイナスなことをわざわざやっていることになります。

自分の参加意識をもつためにヒアリングを実施

 そこで、セミナーの効果を高めるためにオススメしたいことがあります。とても簡単です♪

現場で仕事をするスタッフに「どういった知識やスキルズが身につけば今の仕事量を短い時間でできるようになるか」をヒアリングしてみましょう。

 つまり、スタッフ自身に参加するセミナーを決めてもらうのです。

 ただ、セミナーに参加しなれていない人よりも、もちろん上司であるあなたの方がセミナー事情に詳しいと思いますので、ヒアリングをしながら会話をして、押し付けにならないように注意しながら(これが大事)本人の参加意思を確認していきましょう。

 またヒアリングをしたら、実は部下が自分よりもよく調べていて、いいセミナーを発見している場合もあります!(こんな方は積極性のあるいいスタッフです。)こんな場合は、経営者自身の知らないところを補うことができますので、確認して問題がなさそうだたら積極的に参加してもらいましょう。

インプットしたらアウトプット目標も設定してもらいましょう

 セミナーへ参加させることは会社としても投資です。

 ビジネスセミナーに参加するには○○ができるようになりたい!という目的があるはず。(なんとなく楽しそうだから、というお稽古事感覚は論外ですね。)その○○ができるようになりたい!という目的を必ず確認して、セミナー終了後にレビューできるような体制はつくっておきましょう。

 また、○○ができるようになりたいの○○部分をできる限り具体的に確認し、お互いに合意しておくことも必要です。(上の立場から強要しても本人が納得していなければ、結果は同じなので本人の意思をきちんと確認することが大切です)

例)
 × バナーを今より早く作れるようになるためにPhotoshopの講座にいきます。
 ○ バナーを15分以内で制作できるようにPhotoshopの講座にいきます。

 こうして目標値を「今より」という相対的なものではなく、「15分以内に」と客観的に評価できる数値にし、セミナー終了後1ヶ月でレビューをするなどとその期日を取り決めしておけば、より実現できる確率があがります。

今日からはじめられる「To do」 

それではおさらいです。
セミナーという他力を活用してスタッフに育ってもらうために、今日からはじめられる3つのルール。

(1)自分が受けられる質問に限界がきたらスタッフにセミナー参加してもらうことを決める。

(2)どのセミナーに参加するかは、本人とヒアリングをして決定する

(3)参加後の目標値をできる限り測定可能なものにして、必ずその効果を確認するレビューする仕組みにする。

 いかがですか?こうすれば、自分自身も今までと違った業界外のセミナーにも参加できる余裕ができ、ネットワークも広がります!

 自分自身が違うインプットをする時間をつくるためにも是非、導入してくださいね。

今日も最後までお読みいただきどうも有難うございました。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。 

著者プロフィール

名前 とこ みゆき happy[アットマーク]supotant.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 サポタント株式会社
サイト http://www.supotant.com/

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