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あなたの会社が人を採用するとき大切にしていることは?

2007年08月28日 09時00分更新

文●とこ みゆき/サポタント株式会社

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 こんにちは、トコです。

 周りの経営者が「採用はバクチだ。」と言ってしまうほどいい人材の採用、確保というものは難しいです。
ただ「バクチ」と言われても、採用時に、出来る限り良い人材を選びたいものですね。今回はサポタントが応募者を募集するときに

  • 重要と考えていること
  • 採用面接で必ず確認すること

をご紹介します!
*求人して、毎日いろんな応募者と会っていますので是非参考にしてくださいね。

「どんな人を採用したいのか。」具体的にイメージできていますか?

 小さな会社がスタッフを採用するとき、ネコの手も借りたいほど多忙な時が殆どです。

 ただし、「あと2名受注担当を採用しないと、来週の受注処理が大変なことになる!」という状況に追われて「受注担当」というイメージだけであまりどんな人を採用したいのか掘り下げず、現場の意見も聞かず
「とりあえず受注担当の求人で2名確保だーーー。」と広告を出し、求人募集をかけても面接の時間のムダになることも多々あります。

 どんなに忙しくてもよい人材を確保するためには、まず求人広告の出稿文で出来るだけ具体的に来てほしい人物像を語らなくてはいけません。

 適当に出した1回の広告を見て、簡単に応募した30人よりも、しっかりと書いて出した1回の広告を見て、真剣に応募した1人の方が採用側の労力、コストから考えてもはるかに広告効果があるというものです。

 必須のスキルズと歓迎するスキルズ、実務年数などはもちろんのこと、こういう人を募集しています!と会社の考え方、社員の働き方などまでしっかりと書いておけば、「この会社は自分と合わない」と思う人は応募してきません。

 「熱意ある応募者」の獲得は、きちんと採用人物像が書かれた広告文から、はじまります!

応募があったら即対応!!

 忙しい会社では、応募があってもすぐに対応しないことがあるそうです。

 「本業が一番だからどうしても後回しになってしまう……。」という声も聞こえてきますが、これではせっかく一生懸命書いた広告文を見て応募してくれた候補者を逃しかねません。

 というのもサポタントに登録してくるスタッフに聞くと「タイミング」を重要視する人は予想以上に多く、すぐに会社から連絡がない場合には、「応募していても興味が薄れる。」と答える人が30%以上もいるからです。

 ネットショップを運営している会社に応募しているのにメールや応募へのレスが速くないと、応募者として、疑問に思えてしまっても仕方ないですね。

 どんなに忙しくても面談の日時など、即レスを心がけるようにしましょう。一方、こちらが即レスした後、応募者の反応も見てください。

 もちろんこちらから返信した時に応募者がPCの前にいなければ、メールを見るのに少し時間がかかるのは仕方ないことですが、、3日たっても返信がない場合には、いくらスキルズが高くても注意が必要です。

 ネット業界では、自分で情報をインプットしたり、他社サイトを研究する人がどんどんスキルズや知識を高めていきます。
そういった意味では3日間、PCを見ない環境にいることについて疑問を感じてしまいませんか?
*もちろん旅行などに行っていて、、という理由があれば別です!

行動結果を聞く!

 よく採用の面接で
「あなたがウェブデザイナーで女性通販サイトを制作する担当になったとします。そのときにディレクターを意見が全く合わなくなりました。どうやって対応しますか。」
というような「仮定形」で質問をしてその反応を見て、、という光景がありますが、当社ではそうした仮定形の質問は一切しません。

聞くことは、

  • その人が過去に何をしてきたか
  • 過去にあった出来事についてどういう対応をしてきたか

という「その人の行動の事実」だけです。

 100%ではないですが、人は過去の行動を繰り返す傾向があります。

遅刻が多かった人は職場が家から近くなっても遅刻することが多いです。
職場で上司とモメて退職した経験のある人は残念ながらモメた経験がない人よりも、
次の仕事でトラブルを起こす確率が高いです。
前職の職場で人から頼られてリーダー的な存在だった人は次の仕事でも
短期間でリーダーになる可能性が高いです。

 というように、その人の過去の行動、立場を聞くことで採用後のその人の働きぶりや役割を具体的にイメージできます。

 「でもウソを言われたら?」とご質問がでそうですね・・。
これについて明確な回答は難しいのですが、過去の経験上、ウソをついている場合には、具体的なエピソードが語られない、もしくはつっこんだ質問をした場合に即答できない、場合があります。

 何か行動について確認をしたら、「もっと具体的にお話いただけますか?」というエピソードをお話いただくような質問でさらに聞き出すようにすると、経営者の方の場合、ある程度ウソかどうかお分かりになると思います!

今日からはじめられる「To do」

いかがでしたでしょうか。
採用時の注意点、3つのポイントです。

求人広告では、出来る限り具体的にスキルズ(必須や歓迎など)

実務経験年数、望む人柄、会社の思いなどを書く

応募があったら即対応する。

応募者の対応が遅い場合には注意する。

面接では、その人の過去の行動を出来るだけ具体的に

確認し、会社が望む人材の行動かどうか判断をする。

今までお読みいただき有難うございました。
9月は1ヵ月限定の新規コラムを書きます。
お楽しみに♪

著者プロフィール

名前 とこ みゆき happy[アットマーク]supotant.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 サポタント株式会社
サイト http://www.supotant.com/

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