意外! 会社概要のページは閲覧率が高い
前回、会社概要(ショップのプロフィール)はホームページのなかでは必須です、と、その重要性を強調しました。ホームページのアクセス解析をマメに行なっている人ならとっくに気付いていると思いますが、ホームページ閲覧者の6割以上の人が会社概要を見ているといわれています。
ホームページ閲覧率の順でいうと、1.閲覧者が興味のある情報ページ、2.トップページ、3.会社概要のページ。9割の人がこの3つのみを見ています。
会社概要の閲覧率の高さに気付いたら、放っておいては損ですね。お決まりの項目だけを並べるだけではあまりにもったいない。会社概要のページでも、あなたのショップに興味を持ってもらえるようなページをつくりましょう。
まず、「会社概要やショッププロフィールの必須項目」は以下です。これらの項目を列挙してください。
- 会社名・屋号
- 住所(ECショップでも事務所所在地を必ず明記する)
- 連絡先(電話、FAX、E-mail、URL)
- 営業時間(お問い合わせに応じる時間を明記する)
- 役員・代表者氏名
- 事業内容(何を売っているのか。取扱商品、商売の形態などを簡潔に。わかりやすく書く)
- 資本金(法人でない場合は不要)
- 主要取引先企業名
- 取引銀行
- 創業・創立年月日
- 沿革(今日までの歴史。受賞経歴などがあれば明記する)
- 企業理念・ショップのコンセプト
会社概要ページでもPR精神を忘れずに
以上のうち、ポイントとなる項目に工夫をこらし、他のショップと差をつけましょう。
●「住所」→お客さんは、住所を見て購入した商品がどこから送られてくるのか、を確認する。
前回も述べたように、自宅を事務所にしているので、住所は公開したくない、という考え方は間違いです。お客さんは、そんなことはどうでもよいのであり、単純に、自分が買った商品はきちんと届くのかなあ、お店はどこにあるのかなあ、と知りたいだけです。よって、会社概要を見て住所がないとなれば、購入をやめてしまいます。ここは工夫もなにも、きちんと公開するだけでOKです。
●「創業・創立年月日」→お客さんはここを見て、実績を確認する。
この項目は重要ポイントです。創業年数が長いほど信頼されるのは言うまでもありませんが、オープンしたばかりでは信頼されないのかというとそうではありません。信頼されるように表記を工夫すればよいのです。
項目のところには、事実だけを記しておき、企業理念やショップコンセプトのところで、「オープンしたばかりだからこそガッツ精神満々であること」など、プラスイメージになるニュアンスを主張するようにします。
弱点を強みに変える。常にそれを考えてください。必要以上に強調すると弱点が弱点としてそのまま伝わり、間抜け、もしくは嫌味になることもあるので文章には注意が必要ですが、お客さんから見て、「ああ、それなら安心して買えるな」と思われるように工夫します。
●「企業理念・ショップのコンセプト」→面白そうであれば、読んでくれる。取引先や関係者に注目される。
この項目は、「創業・創立年月日」を意識して記します。フォローという意味合いもあります。
ECショップの場合、創業10年以上であればそれだけで信頼してもらえる確率が高いのですが、ここでは、その長所をさらに強調できます。
業種によりますが、物販を行っているECショップの場合、かたいあいさつ文よりも、お客さんにとって有益な情報を記した方が注目率は高まります。
例)「創業12年! おかげさまで、○○モールでは老舗中の老舗になりました。長年のご愛顧に感謝して創業月の7月には毎年、大セールを開催しています。今年もご期待ください」
こうすると、創業12年という事実情報、老舗であることの再確認、セールというお得情報、毎年開催するというお客さんにとってお得な情報と、短い紹介文のなかに複数の情報を見込み客に提示していることになります。
逆に、先ほどの例で、実績がまだあまりないショップの場合は、それを伏せる、隠すのではなく、きちんと明記した上で、何をウリにしているのかを会社概要のページに組み込んでおきます。
例)「平均年齢25歳。ファイトマンが集まってすばやい対応でお客様の商品選びをお手伝いします! ご購入後のアフターサービスも万全。メールでのお問い合わせ、ご質問には、○時間以内にお返事いたします」
若い、新しいからこそできるメリットが必ずあるはずです。ないなあ、と思うショップのオーナーは、まず、新しい店だからこそできるサービスを考え出すことが先決でしょう。
若いショップなら、社長や店長の写真を出してあいさつをするのもいいですね。ただし、きちんと撮影した写真が必要です。ECショップの場合、スナップ写真をアップしているサイトをよく見ますが、それはNG。新規の見込み客に初めて挨拶をする場ですから、TPOを心得てください。
会社概要の読者対象は、「新規見込み客」と「取引先」です。この2大読者を意識して、ショップ運営の根幹となるテーマ、コンセプトを具体的に提示しましょう。トップページに書いてあることと重複してもかまいません。しつこくならないように表現を少し変えてコンセプトを繰り返し伝えるのは有効な方法です。
著者プロフィール

名前 | 朝日奈 ゆか | info_email_01[アットマーク]yumble.com |
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会社 | 株式会社ユンブル | |
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