このページの本文へ

WWW完全制覇 第4回

進化するWebページの中身はどうなっている?

HTMLからXMLへ!Webを彩るコンテンツを知ろう

2009年05月26日 08時00分更新

文● 遠藤哲、中塚寛幸、ネットワークマガジン編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HTMLからXMLへ

 インターネットでさまざまな情報が活用されるようになり、Webページの情報をより活用しやすい形で記述したいというニーズが高まってきた。特に、それまで使われていたHTMLはデータを記述するには適していなかったのである。そこでHTMLに代わるものとして登場したのがXML(eXtensible Markup Language)である。XMLは、W3Cにより1998年2月にXML 1.0 の仕様書が勧告として公開された。

 HTMLとXMLは、ともに代表的なマークアップ言語のSGMLをベースとしているので、タグを用いる構文などが似ている。しかし、HTMLではタグが事前に定義されているのに対して、XMLではタグをデータの意味や表現を定義するものとしてユーザーが任意に拡張できるようになっている。

 図1には書籍情報を記載したXML文書があるが、HTMLでの記述と異なり、文章や文字を修飾するタグがない。XMLで記述された文書は情報を構造的に記述しているだけなので、そのままブラウザに表示すると、XML文書として認識するがタグが付いたままのイメージで表示される。

図1 XMLが表示される仕組み

 そこで、XML文書をブラウザ上で人間が見やすいように表示させるために、XSLT(XML Style sheet Language Transformations)というスタイルシートが必要となる。XML文書中では表示に使用するXSLTが関連付けてあり、関連付けられたXSLTにはどのように変換するかが記載されている。たとえば、HTMLに変換したり、平文のテキストやCSV形式に変換することもできる。また、単純なHTMLへの形式変換だけでなく、データベースを扱うような操作も可能だ。

XHTMLとCSS

 Web 2.0の代名詞ともなっているGoogleやAmazonなどは、ユーザーに自社の持つ地図や商品情報へのアクセスするためのAPI(Application Program Interface)を無料で公開している。その結果、多くのWebページで利用されるようになった。そこではXMLによって記述された情報が交換されている。

 このように、Webページの記述はXMLへと移行し始めている。したがって、今までHTML文書で記述されている情報も、XML処理系で統一的に扱える環境が必要になってきている。

 HTMLは、Webブラウザメーカーの主導で独自の拡張が続いてきたため、HTMLとXMLは一部整合性を欠く言語仕様となっていた。そこで、従来のWebブラウザでも問題なく見られ、かつXMLに準拠した文書を作成する言語仕様として、2000年にXHTML 1.0が登場した。

 そして最新のXHTML 1.1では、文書の見栄えについての記述に関するタグを廃止し、すべてCSS(Cascading Style Sheets)で行なうことになった。これによりXHTML 1.1で記述されたWebページはよりXMLに近づき、HTML文書もXML処理系で扱う環境に向かって大きく前進した。

(次ページ、「従来のWebアプリケーション」に続く)


 

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    フォーティネットの「SSL-VPN廃止」 IPsec移行と脱VPN、それぞれの注意点を総ざらい

  2. 2位

    ソフトウェア・仮想化

    「SaaSの死」の影響は感じない ― グローバル以上に好調な日本市場、ServiceNow鈴木社長が語る

  3. 3位

    ネットワーク

    ネットワークとセキュリティの統合に強み 通信事業者系ZTNA/SASEサービス3選

  4. 4位

    TECH

    「蟻の一穴」となるリモートアクセスVPNの脆弱性 ZTNA/SASEはなぜ必要か?

  5. 5位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  6. 6位

    デジタル

    海外駐在員の負担を軽減し、ワンチームへ kintoneは言語と文化の壁を越える「翻訳の魔法」

  7. 7位

    ビジネス

    医療費5兆円抑制につながる“国産ヘルスケア基盤”構築へ SMBC×富士通×ソフトバンクが業務連携

  8. 8位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  9. 9位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  10. 10位

    sponsored

    完全自動運転の実現へ、チューリングが開発基盤にGMO GPUクラウドを選んだ理由

集計期間:
2026年05月18日~2026年05月24日
  • 角川アスキー総合研究所