紙をホチキスで留めただけなのに高い実用性
具体的に中身を説明していくと、本体は5mmの方眼が入った用紙の束で、上端に非常に細かなミシン目があり、書き終わったメモは切り離すのが基本的な使い方。表紙部分の厚紙には3ヵ所の折り目が付いていて、ここを折れば裏側に沿わせて、開いたままで持ち運びができるのがポイントである。
また、1枚ごとに切り離しても最上部の針留めされた部分は残るので表紙を含めた厚みは変わらない。上端が糊付けされていて1枚ごとにはがせるタイプのメモ帳とは異なり、残り枚数が減ってくると表紙がぐらぐらしてくるのを避けられる。
ラインナップは手の平に収まる11番(7.4×10.5cm)が日本での一般的なメモ帳とほぼ同サイズだが、それより少し大きな12、13番、さらにA4サイズの18、19番までさまざまなサイズがあって用途に応じて選択できる。
完成されたスタイルでロングセラーとなるのは定番商品の強みで、純正品・他社製品を問わず、数多くのロディア用カバーが存在している。本革・合皮、ファブリックやシステム手帳のポケットなど1000円程度のものから、上は数万円クラスまで、多くの製品から選んで購入できる。
所詮は消耗品であるメモ帳なので、特段こだわらずに適当なものを使っても機能的には大差ないかもしれない。でも、たとえばペンにこだわっている人なら、一方でメモ帳にこだわらないというのは、まるで食器に凝って食材はどうでもいいと考えているようなもの。価格的にも、たとえば定番の11番だと200円弱と決して高いものではないので、いいメモ帳を使いたいのなら、“やっぱりロディア”が最初の選択になるだろう。
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